好きな子 = 俺の彼女 【 宮治 】

第113話 ページ19

A｢わぁー...｣


角名｢あらら｣


銀島｢これは大変やな｣



体育館から出た瞬間、女子に囲まれる治くんと侑くん。人の壁ってこういうことを言うんだろうな。



A｢.....一緒に行けないね｣


角名｢仕方ないよ｣


銀島｢侑！治！先行ってんで！！｣


侑｢あはは、ありがとうな〜｣


治｢え、あ、おう...｣


銀島｢聞こえてへんけどええか｣


角名｢大丈夫っしょ。俺らはもう行こ｣


A｢そうしよっか｣



――――――――――――――――――――



瑠衣｢えらいことなっとんのな｣


A｢2人ともかっこいいからね〜｣


角名｢呑気だな｣


A｢可愛い子たくさんいるから危機感はあるよ｣


瑠衣｢Aちゃんの方が断然ええやろ｣


A｢いやわかんないよ？私あんなにグイグイいけないし、愛想は良くないし.....いい所なんてないから｣


角名｢ほんと自信なさすぎだよね｣


A｢そう言われましても...｣


角名｢ま、治はお前のこと手放す気ないと思うけど｣


ガラッ！


瑠衣｢噂をすればやな。おはよー｣


治｢...はよ｣


A｢ファンの子達はまいてきたの？｣


治｢...おん｣


A｢大変だね人気者は｣


治｢.....｣


A｢...？｣


治｢.......Aちゃん｣


A｢どーしたの治くん｣


治｢待ってくれ、めちゃくちゃ好きなんやけど｣


A｢いやほんとどうしたの｣


瑠衣｢なんやねん急に｣


治｢好きやAちゃん｣


A｢え、うん...ありがとう...？｣


角名｢ファンの子になんかされたの？｣


治｢あいつらめっちゃ近いねん。ベタベタ触りよる｣


角名｢それはそれは｣


治｢香水か知らんけどめちゃくちゃ匂いさせとって、鼻ひん曲がると思たわ｣


瑠衣｢香水なあ...｣


A｢香水とかつけてるんだね...凄い...｣


瑠衣｢Aちゃん付けてへんの？｣


A｢付けてないけど...｣


瑠衣｢ほんまに？！ええ匂いするから付けてるんやと思とったわ〜｣


角名｢確かに、いい香りするよね｣


瑠衣｢きもいな｣


角名｢酷くね？｣


治｢シャンプーやんな？｣

第114話→←第112話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す