第108話 ー Osamu side ー ページ14
ー 治side ー
あの後もいろいろありつつ、ついに全校生の前に出たわけなんやけど...
A「...」
治「(Aちゃん...ずっと下向いとるな...)」
本番直前、やる気を取り戻しては失ってを繰り返しとった。今は失っとる状態や。
声掛けた方が良さそうな雰囲気...。
治「Aちゃん」 コソッ
A「...」
俺を見るその顔は不安でいっぱいやった。
大丈夫や、Aちゃんならちゃんと出来る、なんて思いながら笑ってみると、少しぎこちなさはありつつも笑顔を見せてくれた。
治「(...大丈夫そうやな。俺も頑張らな)」
――――――――――――――――――――
喋り始めたらやっぱ大丈夫やったんやろな。
多少は緊張しつつも、ちゃんと話せとるAちゃん。
一生懸命話してるところすら可愛ええな。ずっと見てたいけど、あんま見とるとツムが喧しいからな。
A「次はサーブ練習です」
「宮センパ〜イ!」
「きゃー!!侑センパーイ!!」
「治先輩かっこいい〜!!」
治「(喧しいわ。お前ら、さっきから騒いでへんでちゃんとAちゃんの話を聞けや、なんやねん。Aちゃんがお前らのために頑張って話してんねんで?頭おかしいんか)」
と思いつつも、またAちゃんの方を見てまう。
俺はたぶん重症なんやと思う。
Aちゃんはというと、何故か得意気な顔をしながら話しとる。
治「(緊張ほぐれたんはええことやけど、何がどうしたんや。なんであんな得意気なん...w)」
そんなAちゃんを観察しつつ、サーブを打つ体勢に入ろうと思ったとき、聞きたない会話が聞こえてくる。
「あのマネージャーの先輩、めっちゃ美人やなあ」
「ほんまにな!綺麗やわ〜」
「目の保養や〜...バレー部入ろかな」
治「...」
何見とんねん、見んなや。
角名「...治?どしたの」
治「別に...」
角名「...そう」
彼女褒められんのは嬉しい。けど、ムカつく。
よく見たら、1年男子めちゃくちゃAちゃん見とるやん。
角名「治、サーブ打たないと」
治「...わかっとる」
イライラした状態で打ったサーブは、ホームラン。
もうちょいでツムの顔面に当たるとこやったし、そのせいでツムはぎゃーぎゃー騒ぎよるし、Aちゃんにも見られた.....最悪や...。
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莉智(プロフ) - コアラのマーチさん» あけましておめでとうございます!わわっ...嬉しいです〜!ありがとうございます!!頑張って更新します!! (2021年1月1日 1時) (レス) id: a60286b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
コアラのマーチ - 明けましておめでとうございます!今年初の夢小説です!!今年も面白い夢小説を期待しています!更新楽しみにしています!! (2021年1月1日 0時) (レス) id: 5331eb9aa0 (このIDを非表示/違反報告)
莉智(プロフ) - soraさん» コメントありがとうございます!ちゃんと両思いにできてよかった〜と書きながら思っているところです笑 更新頑張ります! (2020年12月18日 23時) (レス) id: a60286b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
sora - 最後、泣きそうになりました。両思いって良いですね~♪続き楽しみに待ってます!! (2020年12月17日 15時) (レス) id: 743ae616df (このIDを非表示/違反報告)
莉智(プロフ) - 柊さん» コメントありがとうございます!1からお読みいただいたということで嬉しい限りです。頑張って更新しますので、お待ちください!! (2020年12月5日 11時) (レス) id: a60286b6c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉智 | 作成日時:2020年11月16日 22時