好きな子 = 俺の彼女 【 宮治 】

第97話 ページ2

A｢もう行こうかな...｣


波瑠｢あら、早いのね〜｣


A｢始業式だからちょっと楽しみで｣


波瑠｢真莉は？｣


A｢さっきか顔洗ってたから今来ると思うよ｣


真莉｢おはよ〜...｣


波瑠｢おはよ、あなたはほんと起きるの遅いね｣


真莉｢うぇ...もう行くの？｣


A｢うん｣


真莉｢真面目だねぇ...また後で〜｣


A｢はいはい、いってきまーす｣


波瑠｢はーい、行ってらっしゃい｣



冬はいろいろありましたけど、私もついに2年生。
今日からまた新しい生活が始まる。
楽しみだけど、今はクラスが気になって仕方ない。



A｢桜咲くのも早いし、暖かいし...快適だなぁ｣



いつもより早く出たから、周りの景色を見ながらのんびり学校へ向かう。綺麗な桜がそこかしこで咲いていて写真を撮りたくなる。

治くんとお花見もいいかもな...まあ多分、花より団子って感じだけど。

なんて思っていると、声をかけられる。



治｢Aちゃん｣


A｢...治くん、おはよう｣


治｢おはよーさん｣


A｢早いね｣


治｢もう出た言うから飛んできたわ｣


A｢飛んでくるほど？学校でちゃんと会えるよ｣


治｢1番に会いたいやんか｣


A｢治くん...｣


治｢...｣


A｢...今日会った人3人目だ、1番じゃなくてごめん。お母さんと真莉に会ってる｣


治｢いやまあ、せやろな。俺もオカンとツムに会うてるからAちゃんは3人目やわ。そーゆうこととちゃうねん｣


A｢冗談だよw てか、部活行くとき一緒に行ってたわけだし...｣


治｢一緒に部活行くのと、こーやって普通に学校一緒に行くのとまた別やん｣


A｢そう？｣


治｢俺と行くん嫌なん｣


A｢んーん、嫌じゃない｣


治｢ならええやん。それと、ジャージと制服じゃ大違いやで｣


A｢そう言われると...治くんの制服着てるとこ久しぶり｣


治｢その言葉、そのままお返しするわ｣


A｢ふふw｣


治｢...しっかし、何処も彼処も満開やなあ｣


A｢学校でお花見とかないかな｣


治｢LHRであるかもしれん｣


A｢おお...でも、治くんは花より団子でしょ｣


治｢まあ確かに、花見は別に好きやないな｣


A｢やっぱり｣


治｢でも｣


A｢？｣


ぎゅっ


治｢Aちゃんと一緒ならなんでもええんよ｣


A｢.....イケメンだ｣


治｢そのイケメンお前の彼氏やで｣


A｢衝撃の事実｣


治｢なんやねんそれw｣

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