【 MHA 】焦憬ヒーロー【轟焦凍】 (ページ3)

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Lesson 02 ページ3

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」

教室がしん、と静まり返る。
その低い声は、どうやら寝袋の主から発された様だった。

此処はヒーロー科だぞ、と彼は言った。
わたしは、唖然としたクラスメイト達から目を逸らして、顔を伏せた。

昔から、先生という人種が苦手だった。
職員室に行くのも、生徒指導では無いのにガチガチと緊張してしまうのだ。

「担任の相澤消太だ。よろしくね」

この人が担任、なのか。
よろしくね、という割によろしくするつもりは無さそうな顔をしている。
要は、凄く苦手なタイプの教師だったということだ。

「早速だが……体操服(コレ)着てグラウンドに出ろ」

＿＿＿＿＿＿
＿＿

「個性把握テストォ！？」
「……え」

いきなり過ぎる展開に脳が付いていかない。
今日、今から、個性を使う……？最悪だ。

さっき絡まれていた緑髪の少年が、冴えない顔をしていた。
いや、思えばずっと冴えない顔をしていたような気がする。
そう言えば、何処かで見た事があるような＿＿

「……中学の頃からやってきてるだろ？個性禁止の体力テスト」

ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈、の八種目を、相澤先生は挙げた。

そして、不良＿＿爆豪くんに、機械的な見た目のソフトボールを渡していた。

「それじゃあ、個性を使ってやってみろ」

円から出なければ何してもいい、と言って、先生は爆豪くんを急かした。