【 MHA 】焦憬ヒーロー【轟焦凍】 (ページ2)

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Lesson 01 ページ2

一年A組のドアの前に立つ。
どんな人でも入れそうな大きいドアだ。
流石雄英、と言ったところ。……そんな事無いか。

「失礼しま＿＿」
「テメーどこ中だよ、端役が！」
「……うん？」

教室を間違えたのだろうか。
普通科に来てしまったんだ、そうだ。

ドアを開けたら不良と眼鏡が言い合ってるなんて、ヒーロー科ならば、というか普通有り得ない筈。
ましてや此処は雄英高校。
こんな事ある訳がない、あって良いのか。

数歩戻ってドアを確認。
一年A組、と書いてある。
上の方にもプレートが付いており、どんな人でもクラスを確認出来る。
流石雄英、……嫌、当然の事だろうか。

「失れ＿＿」
「他行けっつったろーが！」
「……え、っと、すみません。此処ってヒーロー科、ですよね」
「えぇ。雄英高校ヒーロー科、一年A組ですわ」

良かった。わたしちゃんと言えたよ、兄妹。

にこ、と優しく微笑んだ綺麗な黒髪をポニーテールしたその人に、ありがとうございます、と会釈をして、わたしの席を探す。

「AA……A……あ、」

窓際一番後ろ、付け足された感じが否めない一人席だ。
だけど、煩い不良とかあの赤髪の不良っぽい人とかと隣になるくらいなら一人の方がましかも、というか一人の方が絶対に良い。

因みに赤髪くんに関しては完全な独断と偏見である。
強面だけど案外不良じゃないかもしれないな。
ごめんね、赤髪くん。

机に上半身を伏せて喧嘩の様子を眺めた。
まだ当分続きそうだった。
もっとヒートアップしてきたら止めに入ろうか、とも思ってみたりした。