今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:7,848 hit
小｜中｜大
CHAPTER 01｜は る か ぜ ページ1
＿＿＿＿＿＿
穏やかな暖かい風が、若い緑を揺らしていた。
小鳥のさえずりが聞こえる、……なんて爽やかな朝では無いかもしれないが、いつも通り賑やかな大通りは少しばかり緊張を解いてくれるような気がした。
わたしは推薦入学なので、どんな人がいるのか解らない。顔すら把握していない。
妹と兄に、頑張って彼氏を作ってこいと言われたが、本来の目標と全く異なるので柔く断っておいた。
彼氏とは言わないが、せめて孤立はしたくないものである。
一際強く風が吹き、桜の花弁がふわりと舞った。
其処にかつての憧れを見たような気がして、自然と駆け足になった。
散る花弁に今後の期待を馳せながら。
＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三月うさぎ | 作成日時：2018年4月20日 20時
