検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:113,620 hit

ページ6

それから、あいつとの戦闘の時のこと、創造者《Schöpfer》という能力のこと、腹部の傷のことをゆっくりと彼は語った。

「お腹の傷はそういうことだったんだ……」
「その傷、康二が縫ったの?」
「ああ、うん……下手くそやろ?血ぃ出てきすぎて大変なことになってしもうたから、なんとか止めなと思ったんやけどなぁ」
「無茶しすぎでしょ……」

肩を軽くはたき、ため息をつく。

「じゃあ、あそこで倒れてたのは?」
「……力尽きたんちゃう?」
「そこは覚えてないんかい」
「まあ何はともあれ、思い出してくれて良かったよ」
「このままじゃまじでお荷物だったからなお前」
「それは嫌やわぁ……でもちゃんと戦えんでこれからは!なんでも武器出したる」
「何でもは怖いけど……でも良かった。これで万事解決、だよねふっか」
「んえ?うん、そうなんじゃない?」
「話聞けよお前」

いつぶりかの柔らかい空気に、9人の誰もが安堵した。

しかし、これだけで事が終わる訳でもなく。









「ーー9人全員の能力を確認しました。どうしますか?」

『……Mitnahme』

「了解」








仲良く談笑する9人を写す小さなレンズの向こうで、男は立ち上がった。
向かう先は、1台のメルセデスAMG。




「中将が許可した。行くぞ」

Req.心配が常です→←事実と現実と



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (226 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1108人がお気に入り
設定タグ:Snowman , 雪男 , 阿部亮平   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:麗華 | 作成日時:2020年6月11日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。