スパルタ教育 ページ7
まぁ感傷に浸りすぎるとこのような行き過ぎたことを考えてしまう気持ち悪い女になるので休憩も程ほどにして、私はソラを巻き込んで影ふみをしたり、四つ葉のクローバーを探したり、時々雲を眺めたり野山を駆け回ったりした。最後のは嘘だ。
そうこうしているうちに太陽は傾き、空は濃いオレンジ色に染められた。
私たちはクロロの言い付けを守り、オレンジから逃げるように地下に潜った。
エド「おお！やっと帰ってきたか！」
出迎えてくれたのは何故か武装したエド。年寄特有の細いはずの腕が重たそうな武器をしっかりと担いでいる。
「何その格好。戦前から帰ってきたの？」
このまま冗談になればいいと笑って言ったのだが、どうもそれは無理らしい。
エド「今から行くのだ！お前も早く準備をしろ！」
黙ってクロロに視線を向ける。久しぶりに髪をオールバックにしている彼もまた、武装モードである。
クロロ「今から説明するから、とりあえずAとソラ。そこに座れ」
ソラと顔を合わせてから、だいたいの予想はつきつつも言われた通りテーブルを挟んで対面式のソファーに腰掛ける。
私達が座ったのを確認したクロロは、悪そうな笑みを口許に浮かべてまずこう言った。
クロロ「面白いこと、しないか？」
＊＊
そもそもエドがこの国に来て何をしていたのかというと、海外から密輸した武器をヤクザ相手に売り捌いて大儲けしていたらしい。羨ましい話だ。一生それで食っていけるならの話だが。
「“最高の時に手を引く”が金儲けの基本だろ？欲張りすぎ」
三日前、向こう側に忍ばせているスパイ役から命を狙われているとの忠告を受けたそうだ。エドは長い間この仕事に関わっていた。当然、ヤクザの内情を熟知している。最近は情報屋としても一儲けしていた。まぁ…言わば、“やり過ぎ”だな。
「それに情報屋の死因は100パーセント他殺って昔から決まってるんだ」
ヤクザ邸に乗り込むために峠を猛スピードで走る車の後部座席から、助手席の老人に野次を飛ばす。
エド「だから殺られる前に殺ってやるのさ」
「自分の尻拭いは自分でやりなよ」
クロロ「まぁいいじゃないか、エドには恩もある。帰ったらヤクザの財産で焼き肉を食おう」
一触即発の空気を察知して、ハンドルを握るクロロがすかさずフォローを入れた。
「わりに合わないね！デザートもつけて貰わないと！」
クロロ「よし、決まりだな」
ソラ「ねぇ、何で僕まで…」
エド／クロロ／A「「社会見学さ」」
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ナツメ(プロフ) - 緑那さん» 緑那さんはじめまして、作者のナツメです〜〜＼(^_^)／私も緑那さんのコメントを読みながらどきどきしちゃいました…！！めっちゃ励みになるし超嬉しいです〜〜(;_;)本当にありがとうございます！これからも頑張るのでぜひ読んでいただければなと思います！ (2019年6月25日 20時) (
レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - はじめましてコメント失礼します……！興奮しすぎてまとまってない感想を殴り書きしたら普通に文字数オーバーだったのですごく簡単になってしまうのですが、読んでるあいだずっとどきどきしてました。自分でもびっくりです読んでてめっちゃわくわくしました……！！ (2019年6月25日 17時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - すーさん» わー！！ありがとうございます！頑張ります＼(^_^)／ (2019年6月14日 6時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 続き待ってます！ (2019年6月9日 13時) (レス) id: 53cfd44f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ | 作成日時：2019年5月25日 23時
