Don`t be afraid ページ46
シャルナーク side ＊＊
気球のガスバーナーの調節をする傍らで、団長に緊急事態が起こったと報告するAを盗み見る。
彼女は昔から仕事で一緒になる度に探偵のように見事な推理を披露していたけど、しばらく一緒に仕事をしないうちにそれにさらに磨きがかかっている。電話の向こうの団長とは淡々と会話しているようだけど、もう別世界の話みたいだ。
いつものへらへらしたいかにも馬鹿そうな顔は今の彼女の何処にも無い。そこにあるのは冷たい現実が作った、一人の悪党。
「多分ね。恐らく向こうも、500人近い客が消えたことで相手は念能力者って気付いただろうね。まぁ攻守交代さえしなければ私達は負けないんだし、今回も強気にいこうと思う」
思わず手が止まってしまうほど、その瞬間のAは恐ろしく、気高かった。世界で一番の悪党は、多分こんな顔をしている。
それから一言二言交わして、電話を切った彼女にウボォーギンが若干興奮ぎみに詰め寄る。
ウボォーギン「団長は何て？」
戦いたくてウズウズしている。そんな顔だ。Aはウボォーに向き直ってこう言った。
「陰獣が釣れるまで適当に暴れてこいってさ。良かったね、ウボォー」
ウボォーギン「うおおおおおお！！！！やっぱりな！！！そう言うと思ったんだぜ団長はァ！！！！！！」
マチ「うるさい、もっと静かに喋りな」
マチが眉間に皺を寄せる隣で、下を見下ろしてたシズクが何かに気付いたようにあっと声を上げた。
シズク「追っ手が来たみたい」
フェイタン「意外と早かたね」
シャルナーク「じゃあ、早速近くの荒野にでも降りますか」
ウボォーギン「あぁ！早くしてくれよ、シャル！」
待ちきれんと言わんばかりのウボォーに、呆れて笑う。
シャルナーク「焦るなよ」
端っこの方では、まだAが黙りこんで何か考えている。邪魔するべきじゃないのか、一人で抱え込ませるべきじゃないのか。どうなんだろう。でも俺としては、何でも言ってほしいんだけどなぁ。
シャルナーク「A、どうかした？」
「………え？あぁ、何でもないよ」
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ナツメ(プロフ) - 緑那さん» 緑那さんはじめまして、作者のナツメです〜〜＼(^_^)／私も緑那さんのコメントを読みながらどきどきしちゃいました…！！めっちゃ励みになるし超嬉しいです〜〜(;_;)本当にありがとうございます！これからも頑張るのでぜひ読んでいただければなと思います！ (2019年6月25日 20時) (
レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - はじめましてコメント失礼します……！興奮しすぎてまとまってない感想を殴り書きしたら普通に文字数オーバーだったのですごく簡単になってしまうのですが、読んでるあいだずっとどきどきしてました。自分でもびっくりです読んでてめっちゃわくわくしました……！！ (2019年6月25日 17時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - すーさん» わー！！ありがとうございます！頑張ります＼(^_^)／ (2019年6月14日 6時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 続き待ってます！ (2019年6月9日 13時) (レス) id: 53cfd44f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ | 作成日時：2019年5月25日 23時
