守ること ページ39
「初めて見たよ。50万越えた時の伝票」
シャルナーク「あー…ご馳走さま」
高級中華での腹ごしらえを終え、アジトへ戻る最中。長すぎる伝票を見ながら呟くと、彼は気の毒そうに眉を下げた。
「まぁ、実はスったクレジットカード使ったから私は損してないんだけどね」
シャルナーク「流石」
ぺいっ、と夜の街に伝票とクレジットカードを投げ捨てて、皆とはちょっと離れたところを歩く彼の隣に並ぶ。
「あー、それにしても美味しかったね」
シャルナーク「A、中華料理好きだもんな」
「うん。でもやっぱり、皆と食べるご飯は美味しい！」
それを聞くと、シャルは優しく微笑んだ。
シャルナーク「うん。だいたい取り合いになるけどな」
「そうそう！コルトピとか意外と食い意地張っててさ。それがまた面白いんだよね」
シャルナーク「Aも負けてないと思うけど」
「うーるさーい、美味しいものには目がないの」
シャルナーク「あははっ、かわ…」
「ん？かわ？」
シャルナーク「………渇いた、喉」
「食べたばっかなのに？」
シャルナーク「別に…いつ渇いたっていいだろ。ほら、さっさと行くよ」
「はーい」
言えないんだなぁ。一度家族みたいになってしまったら、戻るのが難しい。他人に言えないことが言える代わりに、他人に言えることが言えなかったりする。変な感じ。
もし許されるのなら、最後まで素直になれればいい。シャルも、私も。
フィンクス「シャル、何話してたんだ？」
シャルナーク「フィンクスには関係ないだろ」
ウボォーギン「何だ、秘密の話か？」
シャルナーク「別にそういうのじゃないってば」
マチ「A、コルトピが目玉焼きにはソースだって言って聞かないんだけど、アンタはどう思う？醤油だよね」
私達二人は小走りで皆のもとまで追いついて、お互い離れたポジションで、別々の人との会話を楽しむ。
「断然醤油。ソースなんか有り得ない」
マチ「でしょ？やっぱりね」
フェイタン「どちらでもいいね。食えれば同じよ」
「同じじゃないでーす、美食ハンター舐めんな」
マチ「アンタはいつから美食ハンターになったんだよ」
今から盗みに行くなんて構えをしてる奴はここには一人だっていなくて、皆が皆、いつも通り平然と歩きながら他愛もない話をしてる。気を張るような大層な仕事でもないと思っているからだ。だって盗みなんて簡単。
それにもっと難しいことがあるって、私知ってる。
それは、
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ナツメ(プロフ) - 緑那さん» 緑那さんはじめまして、作者のナツメです〜〜＼(^_^)／私も緑那さんのコメントを読みながらどきどきしちゃいました…！！めっちゃ励みになるし超嬉しいです〜〜(;_;)本当にありがとうございます！これからも頑張るのでぜひ読んでいただければなと思います！ (2019年6月25日 20時) (
レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - はじめましてコメント失礼します……！興奮しすぎてまとまってない感想を殴り書きしたら普通に文字数オーバーだったのですごく簡単になってしまうのですが、読んでるあいだずっとどきどきしてました。自分でもびっくりです読んでてめっちゃわくわくしました……！！ (2019年6月25日 17時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - すーさん» わー！！ありがとうございます！頑張ります＼(^_^)／ (2019年6月14日 6時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 続き待ってます！ (2019年6月9日 13時) (レス) id: 53cfd44f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ | 作成日時：2019年5月25日 23時
