健やかに ページ4
クロロがせっせとラーメンを作ってる間、私とソラはソファーに座って、さっき見せた芸の仕組みについて語っていた。
ソラ「つまり、Aが持ったり触れたりしたものは自由に動かせるってことだね？」
私はソラが隣に座ってくれるようになったのが嬉しくて、外から見れば多少にやけていたと思う。しかし彼は夢中で気付かなかった。
「ざっくり言うとそうなるね」
くるくると人差し指を回して手遊びしながら頷いても彼は前のめりの姿勢で興味津々に次の質問へ移る。
ソラ「エンジンや風がなくても飛ばせるわけだ……それって超能力みたいなものなの？」
「うん、そんな感じ。何もないところから道具を取り出せる人もいるし、人の能力を奪える人だっている。用は何でもありなんだ」
意外だったな、こんなに興味を持ってくれるなんて。
ソラ「…そっか、世界って、そんなのもあるんだ……」
今、他の誰でもない私が、彼の世界を広げたのなら…それはすごいことだと思う。何故かって、今度は私が、誰かに何かを与える立場にいるってことだから。
クロロ「もう教える方になってるとは…ちょっと目を離した隙に随分偉くなったみたいだな、A」
調子に乗っていると、クロロが出来上がったラーメンを両手に、器から湯気を漂わせて現れた。どうやら夕飯ができたらしい。それにしてもマズイところ見られたな。
「はは、それでもクロロくんには敵いません」
クロロ「よく言うよ」
「わ！美味しそう！！」
都合の悪い話は忘れて、机に置かれたラーメンを覗きこんで声を上げる。
クロロ「…ったく、ソラ。お前も食うだろ？」
ソラ「いいの？」
クロロ「あぁ。俺はもう食べたから気にするな」
ソラ「…ありがとう」
何て美味しそうなラーメンなんだ…クロロがここまで料理できたなんて知らなかった…！！感動！やっぱり彼には敵わないな！！いやもうこうなったらラーメンのことしか考えられない！急いで箸を取って手を合わせ、心から感謝を込めて、
「いただきまーす！！」
ソラ「いただきます」
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ナツメ(プロフ) - 緑那さん» 緑那さんはじめまして、作者のナツメです〜〜＼(^_^)／私も緑那さんのコメントを読みながらどきどきしちゃいました…！！めっちゃ励みになるし超嬉しいです〜〜(;_;)本当にありがとうございます！これからも頑張るのでぜひ読んでいただければなと思います！ (2019年6月25日 20時) (
レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - はじめましてコメント失礼します……！興奮しすぎてまとまってない感想を殴り書きしたら普通に文字数オーバーだったのですごく簡単になってしまうのですが、読んでるあいだずっとどきどきしてました。自分でもびっくりです読んでてめっちゃわくわくしました……！！ (2019年6月25日 17時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - すーさん» わー！！ありがとうございます！頑張ります＼(^_^)／ (2019年6月14日 6時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 続き待ってます！ (2019年6月9日 13時) (レス) id: 53cfd44f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ | 作成日時：2019年5月25日 23時
