藍より青し ページ22
クロロ「すまんが、降参だ」
「や、やったぁ…」
その言葉を聞いた途端、地面に向かって大の字に倒れこんだ。二時間みっちり、一秒も油断することなく続けて最後はもうほぼ我慢比べみたいになっていた。
「ねぇ、私達敵になるとすごい相性悪いね」
同じように隣に倒れこんだクロロの方に横目で話しかけると、彼も呼吸を整えながら疲れたように言った。
クロロ「あぁ。俺も思った」
自分でもびっくりするほど私とクロロは動きが似てて、最高に動き辛かった。こういう相手は地味に体力とメンタル削られるから苦手だ。
「私の念能力、どうだった?」
クロロ「正直、必殺技に驚いた」
「でしょ?」
私の勝因は、彼がまだ知らない必殺技があったことだ。
クロロ「ていうかお前、ほんとは特質系なんじゃないか?どー考えてもあの能力チートすぎ」
「チートにチートって言われたくないね〜
でも実はあの必殺技、私もまだよくわかってなくて…それにこれ、相手だけじゃなく自分にも効果あるんだよね…」
クロロ「…なぁ、もしかしてそれって、ある日突然…ってパターンじゃないだろうな」
「え、どうしてわかったの?」
クロロ「…あー………一応聞くが、発動条件は?」
「相手に自分の物理攻撃が当たったときに、『こいつの念能力使えなくなればいいのになぁ』って思ったら相手がしばらく絶の状態になるみたい」
私が包み隠さず全てを白状すると、彼は額に手を当てて『うん…』って元気なく言った。
クロロ「練習するほど精度が上がったとかは?」
「あるね。最初より絶の状態にできる時間が長くなった」
クロロ「なるほどな…」
妙に歯切れが悪い理由、なんとなくわかるよ。
「除念の後遺症…みたいな?」
クロロ「ていうか、除念自体完璧にできていないのだろう。それなりの対価を払わなかったから中途半端に他人の念が体の中に残って…お前がもともと素質のある放出系と操作系でその他人の力を自分のものとして放出し、操ってるってところか」
「私すごいな」
クロロ「まったくだ…考えると頭が痛い」
一気にそんなに考察するからだ。どんなすごい脳みそしてるんだか。
「この必殺技、名前とかあったほうがいいかなあ。ね、何かいい名前ない?」
私が聞くと、クロロは少し考えてからこう答えた。
クロロ「
「死ぬほどダサいじゃないか」
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ナツメ(プロフ) - 緑那さん» 緑那さんはじめまして、作者のナツメです〜〜\(^_^)/私も緑那さんのコメントを読みながらどきどきしちゃいました…!!めっちゃ励みになるし超嬉しいです〜〜(;_;)本当にありがとうございます!これからも頑張るのでぜひ読んでいただければなと思います! (2019年6月25日 20時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - はじめましてコメント失礼します……!興奮しすぎてまとまってない感想を殴り書きしたら普通に文字数オーバーだったのですごく簡単になってしまうのですが、読んでるあいだずっとどきどきしてました。自分でもびっくりです読んでてめっちゃわくわくしました……!! (2019年6月25日 17時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - すーさん» わー!!ありがとうございます!頑張ります\(^_^)/ (2019年6月14日 6時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 続き待ってます! (2019年6月9日 13時) (レス) id: 53cfd44f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツメ | 作成日時:2019年5月25日 23時