ずっと ページ12
Aside＊＊
私には、自分の生涯を捧げてでも、守りたい人がいる。
シャルナーク「なぁ、Aってもしかして俺のこと嫌いなのか！？」
ジャポンに来てから三ヶ月が経ち、五月。ご無沙汰の彼は以前同様ぷんすか怒りながら電話を寄こした。
「まぁまぁ、落ち着いてよ」
シャルナーク「そこは否定してくれないか！？」
このようなほぼクレームに近い対応にも、慣れたものである。シャルの気が立っているときは柔らかな口調で宥めるというのが鉄則だ。
キレの良い突っ込みを軽く流したところで、電話口の向こうで頭を抱えているであろう彼が溜め息を吐くようにして言葉を紡ぐ。
シャルナーク「俺ばっかり電話かけて、しつこいって思うかもしれないけど…団長もAも、滅多に連絡寄越さないから生きてるか死んでるかわかんないんだよ。たまにはメールでもいいから頂戴」
なるほど、私とクロロは彼に定期的に生存確認取られてたのか。まるで行方不明の老人みたいだな。
こういう時、決まってこんな事を思うんだけど、きっと私達が自由にしてたら何処かで誰かが何処かで心配するんだろう。少なくともシャルは三ヶ月もやもやした末に堪えきれず電話をかけてきてくれた。
「ごめんね、シャル。言い訳をするようだけど別に忘れてたとかじゃないの。特別な用事もなかったし、メールとか電話をするが私自身、どうも苦手で」
しかし改善するつもりは毛頭ない。私が大切にするものは、私が諦めてしまってはいけなくて、小さなことかもしれないけど、やっぱりそれが私にとっては大切なのだ。
電話やメールなんてしちゃうと、余計に会いたくなってしまうし。しない方がマシだ。
シャルナーク「……別に、内容なんて何でもいいんだよ。A気にしすぎ」
「あはは、そーかも。あ、そうだ。言い忘れてたけど私と団長は無事生きてるよ。むしろ元気」
シャルナーク「それはびっくりだな。元気そうで何より。念の特訓してるんでしょ、どう？」
私が冗談っぽく言うと、彼もまた冗談っぽく返した。こういうところ、彼の優しさである。ていうか、１つ引っ掛かったのだが、
「え、何で知ってるの？」
誰からも連絡なかったんじゃ…？
シャルナーク「風の噂で聞いた」
何処から吹いてくるんだろう、そんな風。
「うん、まぁ順調に。ねぇシャル、私のオーラの系統当ててみてよ」
無茶ぶりを振ってみたつもりだけど、シャルは電話の向こうでちょっとだけ考えてから、スパリと答えを出した。
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ナツメ(プロフ) - 緑那さん» 緑那さんはじめまして、作者のナツメです〜〜＼(^_^)／私も緑那さんのコメントを読みながらどきどきしちゃいました…！！めっちゃ励みになるし超嬉しいです〜〜(;_;)本当にありがとうございます！これからも頑張るのでぜひ読んでいただければなと思います！ (2019年6月25日 20時) (
レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - はじめましてコメント失礼します……！興奮しすぎてまとまってない感想を殴り書きしたら普通に文字数オーバーだったのですごく簡単になってしまうのですが、読んでるあいだずっとどきどきしてました。自分でもびっくりです読んでてめっちゃわくわくしました……！！ (2019年6月25日 17時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - すーさん» わー！！ありがとうございます！頑張ります＼(^_^)／ (2019年6月14日 6時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 続き待ってます！ (2019年6月9日 13時) (レス) id: 53cfd44f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ | 作成日時：2019年5月25日 23時
