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握った手は命綱 ページ10

ソラ「これからどうするの?」

「金庫を探す」

息のある奴は……いないか。
現在地は一階。エドは二階でボス戦だろ、雑魚はだいたい私を倒しに来るか、逃げようとして外でクロロにやっつけられるわけだから、ここで待ってたら敵は私を探しに来る。
そのまま迎え撃つのもいいが、大人数相手だしソラもいるし、奇襲を仕掛けて相手の油断につけこむのが得策か。

『いたぞ!こっちだ!!』

侵入してから4分たって、残りあと26分。ギリギリかもしれないな。

ソラ「ねぇ、来たよ」

「ようし、ちゃんと掴まってなよ!」

握った手に力を込めて、廊下の突き当たりまで走り、窓を蹴破り外へ飛び込む。空中でソラを肩車して窓の上、建物の外壁に足をつけて敵が頭を出してくれるのをじっと待った。

『ちくしょうっ!!外に逃げやがった!!!』

パン、銃声が響く。弾はまんまと引っ掛かってくれた敵の脳天をぶち抜いてから、窓の外から室内へと向きを変えて飛んでいった。
弾は私のオーラを纏っているから自由自在に操作できるし、円の役割も兼ねているから周りの様子がわかるというわけだ。
一人、二人と窓の近くにいるやつから倒れていく。この調子だと一発で一掃できそう。

「さてと。ソラ、もう一度中に入るよ」

ソラ「うん」

首に回された手が離れて、ソラが肩から降りる。その時、二階の窓からこっちを狙ってる勘の良い奴のためにもう一発弾を撃った。

ソラ「Aは後ろにも目があるの…?」

「はは、覗き見し放題だね」

ソラ「……」

冗談を冗談で返したつもりなのに、おかしいな。まぁいい。
再び手を繋いで、一階の窓から屋敷の中に入る。どうでもいいが着地した時に倒れた死体を思いっきり踏んでバランスを崩しかけた。

「あ、」

息のあるやつ、いるじゃないか。

『ヒッ』

目があった瞬間、そいつは倒れるように尻餅をついて怯えた目で私を見上げる。

「金庫の場所教えてくれたら解放するよ」

屈んで目線を合わせた私は、彼の額に銃口を突き付けて言う。
震えた声、まだ死にたくないと訴える目で彼は下を向いたまま答える。

『玄関から入って右側の和室に、ち、地下室に通じる階段があるっ、その地下室全体が金庫だっ!も、もういいだろうっ!?』

「あぁ、解放するよ。“こんな地獄から”」

ソラは何の合図もしていないのに耳を塞ぐ。やっぱり勘が良いな、と感心した私はそのまま引き金を引いた。

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ナツメ(プロフ) - 緑那さん» 緑那さんはじめまして、作者のナツメです〜〜\(^_^)/私も緑那さんのコメントを読みながらどきどきしちゃいました…!!めっちゃ励みになるし超嬉しいです〜〜(;_;)本当にありがとうございます!これからも頑張るのでぜひ読んでいただければなと思います! (2019年6月25日 20時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - はじめましてコメント失礼します……!興奮しすぎてまとまってない感想を殴り書きしたら普通に文字数オーバーだったのですごく簡単になってしまうのですが、読んでるあいだずっとどきどきしてました。自分でもびっくりです読んでてめっちゃわくわくしました……!! (2019年6月25日 17時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - すーさん» わー!!ありがとうございます!頑張ります\(^_^)/ (2019年6月14日 6時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 続き待ってます! (2019年6月9日 13時) (レス) id: 53cfd44f92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナツメ | 作成日時:2019年5月25日 23時

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