ひと味違う自分 ページ37
「もう…一体どうしてこんなことになるの？」
帰宅から10分もしないうちに、私は彼女らの着せかえ人形へと早変わりしていた。
パクノダ「じっとして頂戴。アイラインがズレるから」
いや何でアイライン引いてんの？我盗賊ぞ？
マチ「にしてもあんた童顔だねぇ…21の顔じゃないよ、これ」
マチには言われたくないな。
パクノダ「きっとA、普段はナチュラルメイクでしょう？メイクを変えれば大人っぽくなるわよ。私が教えてあげましょうか？」
「間に合ってるよホント」
パクノダに任せると無駄にセクシーになるから本当に、遠慮したい。
マチ「まぁアンタ、元の顔がいいからね。得してるよ」
それもマチだけには言われたくない。ていうか声を大にして言いたい。君もそうじゃないか！！！と。
しかしぐっと堪えて、お姉さま方二人が満足いくまで付き合った。完成した時の反応がこちらである。
パクノダ「うん、良いわ！すごく良い！」
マチ「そうだね。大人っぽくなったんじゃない？綺麗だよ」
「ありがとう、マジで」
30分で勘弁してくれて良かった。力作が完成して鼻が高い二人に連れられ、大広間へ再び顔を出す。
マチ「シャル、出来たよ」
シャル「いや何で俺なんだよ？」
マチ「うるさい」
あー、シャルがまた理不尽に罵られている。可哀想な人だ。しかし私を助けてくれなかった彼を今助ける気はない。疲れたし。
マチの後ろからひょっこり顔を出すと、シャルは『げっ！』と声を上げて一歩後ろへ下がった。
「シャル、君は昔から大変失礼な人だよね」
女の子を見て『げっ！』はないだろう。ジェントルマン失格だ。
シャルナーク「違う違う、そういう意味じゃなくて…」
もう一度私と目が合うと、彼は自らの手で顔を覆って俯いた。あまりの失礼具合に私も言葉を失いかけたがしかし、黙ってるわけにはいかない。
「本当に君ってやつは…はっきり言いなよ」
近付いて、彼を見下ろす構図で語りかける。こういう時、自分が意地悪だってすごく思う。
シャルナーク「……聞くなよ、似合ってる！」
ふっ切れたようにパッと顔を上げた彼が面白くて、つい。
「あははっ、知ってた」
シャルナーク「ハメたな！？」
「ごめんね、面白くて。でもそう言ってくれてありがとう、嬉しいよ」
シャルナーク「またそうやって俺のことからかう……ホントどうなっても知らないからな」
屈んだままこっちを睨む彼には悪いけど、その顔で言われても全然怖くない。
「おお、恐ろしい」
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ナツメ(プロフ) - 緑那さん» 緑那さんはじめまして、作者のナツメです〜〜＼(^_^)／私も緑那さんのコメントを読みながらどきどきしちゃいました…！！めっちゃ励みになるし超嬉しいです〜〜(;_;)本当にありがとうございます！これからも頑張るのでぜひ読んでいただければなと思います！ (2019年6月25日 20時) (
レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - はじめましてコメント失礼します……！興奮しすぎてまとまってない感想を殴り書きしたら普通に文字数オーバーだったのですごく簡単になってしまうのですが、読んでるあいだずっとどきどきしてました。自分でもびっくりです読んでてめっちゃわくわくしました……！！ (2019年6月25日 17時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - すーさん» わー！！ありがとうございます！頑張ります＼(^_^)／ (2019年6月14日 6時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 続き待ってます！ (2019年6月9日 13時) (レス) id: 53cfd44f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ | 作成日時：2019年5月25日 23時
