悪党会議 ページ29
ジャポンからヨークシンまでの道のりは長い。まず大陸まで船を使い、そこから飛行船を乗り継いでやっと到着する。 私達はクロロの知り合いが所有する貸しきりの飛行船に乗ってヨークシンへと向かっていた。
クロロ「ヨークシンに着いたら、まずはしばらくアジトとして使う仮宿を探す。全員集合は2週間後の30日だ。時間は充分にあるから、仮宿が見つかり次第お前も集合までは自由にしていていい」
「やったね、健康診断でも行こうかな」
クロロ「やめておけ。引っ掛かるのは目に見えている」
「いやいや、私タバコも酒もしないからわりと健康体だと思うんだよね」
クロロ「肺や肝臓はクリアしても、頭の方はアウトだろうな」
「ほ〜、結構言うじゃん」
クロロ「…」
何だ、そのめんどくさそうな瞳は。そんな目を向けるのはやめろ。
「そういえば全員集合なんて珍しいね。何年ぶり?」
いたたまれないしさっさと話題を変えると、クロロはコロッと表情を変えて、顎に手を当て考えるような仕草をとった。
クロロ「3年ぶりか?メンバーも替わったしな」
「あぁ。4番と8番が替わったんだっけ?ヒソカって奴ならこの間会ったよ」
クロロ「あー……そうか、ヒソカは写真でお前の顔知ってるもんな。何処で会ったんだ?」
「ハンター試験でちょっとね。でもあれは食えないよ。団体行動に世界一向いてない。なんで入れたの?」
ハンター試験でのあれこれを思い出す。今まで苦手な奴は結構いたけど、本当に嫌な奴って多分あんな感じだ。
クロロ「まぁ、団員を倒したら入団できる決まりだったしな。何であれ、戦力にはなるだろ」
「相変わらずクロロは大胆ね。脇が甘いとも言う。忠誠心のない獣を飼っちゃうと、腕ガブッといかれるよ?」
クロロ「まぁ、仮にそうなったとして。俺が黙ってると思うか?」
「それだけはないね。唯一地球に存在する“0パーセント”だよ」
クロロ「そういうことだ」
まぁ、確かにヒソカ強いもんなぁ。うまく操ることができるなら良い駒だ。私はなるべく関わりたくないけど。
「もう一人はどんな奴なの?まだ会ったことなかったよね」
クロロ「もう一人は、シズクっていう女だ。こいつは念能力が面白い」
ほお、珍しい。女性の入団は初期メンバー以来初めてじゃないか。
「へぇ、どんな?」
クロロ「命令したものを何でも吸い込む掃除機を出せる」
「それは便利だ。金を集める手間が省ける」
クロロ「吸い込んだものは出せない仕組みらしい」
「マジか」
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ナツメ(プロフ) - 緑那さん» 緑那さんはじめまして、作者のナツメです〜〜\(^_^)/私も緑那さんのコメントを読みながらどきどきしちゃいました…!!めっちゃ励みになるし超嬉しいです〜〜(;_;)本当にありがとうございます!これからも頑張るのでぜひ読んでいただければなと思います! (2019年6月25日 20時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
緑那(プロフ) - はじめましてコメント失礼します……!興奮しすぎてまとまってない感想を殴り書きしたら普通に文字数オーバーだったのですごく簡単になってしまうのですが、読んでるあいだずっとどきどきしてました。自分でもびっくりです読んでてめっちゃわくわくしました……!! (2019年6月25日 17時) (レス) id: 3c1948d3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ナツメ(プロフ) - すーさん» わー!!ありがとうございます!頑張ります\(^_^)/ (2019年6月14日 6時) (レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
すー(プロフ) - 続き待ってます! (2019年6月9日 13時) (レス) id: 53cfd44f92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツメ | 作成日時:2019年5月25日 23時