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山田は俺が泣き終わるのを見計らったように、話しかけてきた。
やまだ「なに、どした？」
さっき、あった事を話すと山田は少し考えてから笑った。
やまだ「いのおちゃんもばかだなぁ、笑。
大ちゃんもばかだけど。
いのおちゃんが時間ちょーだい？って言ってくれたんだからまだいいんじゃない？
いのおちゃんの返事を待ってればいーの。」
と、
俺、ばかって言われたけど、いのちゃんもばかって言ってたよな…？
なんでだ？
やまだ「ふたりは鈍感すぎるんだよ。
大丈夫だって。俺らは知ってるから。」
意味わかんねぇ。
山田はそう言うと俺を店から出した。
ありおか「さっむ…」
悴む手を温めながら、
山田の言葉の意味を考えていた。
ありおか「ふたりとも…鈍感……？」
俺の言葉は、街の賑やかな声で掻き消された、
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作者名：るん | 作成日時：2017年1月26日 22時
