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不思議な気持ち ページ6
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いのちゃんの家から出て、行く先も決めずにただただ走る。
顔に感じる風が冷たい。
頬につたる涙が止まらない。
いのちゃんが時間、欲しいって言ってくれたのは嬉しかった。
けど、それは…
今の段階では俺のことが恋愛対象として好きじゃないってことだよな…。
嬉しいような、悔しくて悲しいような…
よくわかんねぇ。
無我夢中で走って辿り着いた先は、あんくだった。
なんだろ、俺。
あんくが相当好きみたいだ…。
裏口にまわらずに、そのままあんくに入るといつもの鐘の音が鳴った。
やまだ「あれ、今日お休み…
って大ちゃん？！どした？？」
泣き腫らした目を見て、山田は何かを察してくれたのかゆっくりしていきな、とそっとしておいてくれた。
山田の優しさに甘えて、この日は人生で1番泣いた。
いのちゃんへの気持ちを改めるように、ずっとずっと泣き続けた。
山田はそんな俺をずっと優しく見守っていてくれた。
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作者名：るん | 作成日時：2017年1月26日 22時
