ぱーかー男子とぱーかー男子 2 (ページ4)

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いのお

ありおか「こんなの、おかしい、ってことくらい知ってる。

いのちゃんの恋愛対象が俺に向いてないってことくらい分かってるつもりでいたんだ。

でも、いのちゃんといる内に抑えきれなくなった、だからいのちゃんを避けちゃってた。

…ごめん、いきなりこんなに話して。

迷惑、…だったよね。」

と、出ていこうとする大ちゃん。

おれは何を言おうかも決めていないのに、咄嗟に大ちゃんの腕を掴んだ。

いのお「ねぇ、待って…！！

そりゃ驚いたよ、大ちゃんがおれのこと好きだったなんて思ってもなかった。

でも、迷惑なんかじゃない、おれ、大ちゃんに好きって言われて嬉しかったよ？

…ごめん。返事、しばらく時間ちょーだい？」

おれの今の思いを伝えると、大ちゃんは涙を浮かべながらいつもの笑顔でこう言った。

ありおか「もっちろん！

いつでもいいからね！」

と、

大ちゃんはそう言うと、おれの家から出ていった。

大ちゃんがいなくなって、再びひとりになった家で考える。

椅子に腰をかけるとふたつのコップの液体が揺れる。

おれ、どうすればいいんだろう…。

揺れるカフェオレとホットミルクは、まるでおれの心の中のようだった。

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