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教えることがない、と言っていたいのちゃんだけど、意外とたくさん覚えなきゃだったんだけど笑
…カフェって大変、笑
そんな事を思っているとお客さんと薮ちゃんの話し声が聞こえた。
「え〜、今日、けいちゃん居ないの？」
やぶ「いやぁ〜、ごめん！
いのおはさ、今新人の子に仕事に教えててさ、いないんだよねぇ…。
ま、でも今日は双子の片割れの光がいるから！」
やおとめ「双子じゃないよ〜」
「ほんとだ！ひかちゃんいる！」
こんな感じの話し声。
多分、けいちゃん、と言うのはいのちゃんのことだろう。
ありおか「ねぇ、いのちゃん？
呼ばれてたけど…。」
いのお「あ、うん。気にしないでいいよ。
あのお客さんさ、おれと光がお気に入りみたいで毎日のように来ておれと光が居るか確認してるんだよね。」
「あ、大ちゃんも働き始めたらこんな感じになると思うよ」って付け加えてから注文が入ったパフェを作り始めた。
いのお「大ちゃん、…あのさ、
今まで強く当たっちゃってごめん、おれさ、あんまり学校で顔知られたくなくて…でも大ちゃんがあいつらにはもう言ったから、って言ってくれて嬉しかった。
ごめん、…ありがとう。」
パフェを作る手を止めずに話すいのちゃん。
ありおか「んーん、元はと言えば俺が悪いし、笑。
俺こそ、ごめんね。こんな俺を受け入れてくれてありがとう。」
いのちゃんは、俺の方を向いてにこ、っと微笑む。
俺、偶然とはいえ、このカフェで働けるようになってよかった…！
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作者名：るん | 作成日時：2017年1月12日 22時
