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第8話 勝負の行方 ページ10

「スタート〜」


気の無い硝子の合図と同時に右ストレートが夏油から放たれる。
それを左手でいなし、重心を傾けて夏油の死角へと入り、右脚を蹴り上げる。
鈍い音を立てて彼の左腕に入ったそれを掴もうと夏油は手を伸ばすがその前に足で叩き落とす。


「…終わり」


足首を払えばあっさりとバランスを崩した夏油に左手を握り締めて眼前に突きつけた。


「参った」

「ごめん、少し強く蹴りすぎた。大丈夫?」


夏油は目をぱちくりとさせる姿は弟を思い起こす。


「大丈夫さ、Aは強いね」

「私は術式頼りって訳にもいかないから…夏油はこれからもっと強くなれるよ。私と違って筋力や体力はまだまだ成長途中だし」

「そのAに私は負けたんだね」

「仕方無いよ。私も五条と一緒で昔から鍛錬を積んできた人間だから」

「この前から薄々そうじゃないかとは思っていたんだが八千草の家もそうなんだ」

「うん」


夏油に手を差し伸べれば存外素直に手を合わせてきたので引き上げる。黒い制服は砂だらけで汚れてしまった。申し訳なくなって払い落とせばもういいよと少し顔を赤らめて彼は顔を隠した。


「お前それ【天与呪縛】?」

「そんな訳無いでしょう。これは私の実力」

「へえ」

「その【天与呪縛】ってなんだい?」


夏油と話していると遠くに離れて私達を観戦していた五条が近付いてきた。その後ろから硝子も歩いて来るのが見える。


「お前そんな事も知らねぇの?」


夏油は笑みで圧をかけると正に再び一触即発
この二人は1日に何回喧嘩をしたら気が済むのだろうか、そう思いつつも口を開く。


「天与呪縛。人が本来体に備わるはずだった機能が欠陥した代わりに与えられる恩恵のこと。次いでに言えばこれは可成のレアケースで殆どの人は持っていない」

「そんな人も居るのか…」

「私も会ったこと無いから詳しい事は知らない」


五条はある?と聞いてみればなんで俺がそんな事答えねぇといけないんだよ言わんばかりに睨み付けてきたので顔を逸らす。


「どうして悟はAに当たりが強いんだ…」

「はぁ?此奴が弱いからに決まってんだろ」

「Aはどこから見ても強いだろう?なのになんでそんなに嫌うんだい?」

「なんでって此奴が鳴…ってぇ!!」


思いっきり脚を踏みつけた私を恨めしげに足を抱えながら睨みつける蒼眼


「余計な事言わないで」

「チッ」


五条と私の間には溝がある。
軽口は叩き合うがお互い腹の底では睨み合いを交わしている。
決して埋まることの無い大きな溝

第9話 溝と鳴神→←第7話 強さの度合い



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設定キーワード:呪術廻戦 , 夏油傑   
作品ジャンル:アニメ
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卯月@スイ(プロフ) - ナッツさん» コメントありがとうございます!!がんばりますね! (1月20日 7時) (レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ニヤニヤしながら見てしまいました(^^)更新楽しみにしていますっ! (1月19日 22時) (レス) id: 528660073f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:卯月@スイ | 作者ホームページ:http://weareasas  
作成日時:2021年1月14日 15時

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