第48話 祭囃子 ページ50
｢大規模な祭りなのね｣
｢ここら辺じゃ一番大きいんじゃない？｣
｢うわっ！？安っ！？おい傑！これなに！｣
当然ながら私と悟は初めてで悟は早速傑を振り回していた。
傑は青筋を立てながらも相手をしていて傍から見れば保護者と子供だ。
｢Aは？何食べる？｣
｢え？……うーん、たこ焼きが食べてみたいな｣
｢じゃ、夏油。買いに行ってくるわ｣
硝子の後ろを歩きつつ沢山の屋台を眺める。
キラキラしていて、皆楽しそうだ。
祭り独特の雰囲気があり人々が行き交い、話、歩く。知り合いや見知らぬ人が居ても喧騒が起きる事はほぼ無いのか警戒心は全くないように見える。
｢ほい｣
｢ありがとう硝子。
傑達、どこ行ったのかしら？｣
｢目立つからその辺歩いてたら見つかるんじゃない｣
硝子は片手に煙草、もう片手にたこ焼きを持っていて何だかアンバランスだ。
人混みをかき分けながら進み恐らくずば抜けて頭が飛び抜けている二人を探す。
意外と簡単に見つかる二人は何だか言い合いをしているようだ。
｢悟、傑。何しているの｣
｢お前らちいせぇから全然見つからねぇんだけど｣
｢うっせぇ｣
｢あ、たこ焼き。
A、ひとつ貰ってもいいかな？｣
どうやら、言い合いをしていたのは悟は甘い物を食べ尽くしたいが傑は私達と合流したかったからのようだ。言い合いで留まって良かった。
｢いいわよ……はい｣
｢……え｣
｢？落ちちゃうから早く｣
｢い、いや……うん、ありがとう｣
固まった傑の口元にたこ焼きを運ぶ。
手が疲れるから早く食べて欲しいと食べるように促せば熱かったからなのか傑は顔を赤くした。
********************
続編へ移行となります。
ここまで来たらなんか嬉しくなりますね。
ノロノロ更新にはなりますがこれからもどうぞよろしくお願いいたします
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卯月@スイ(プロフ) - ナッツさん» コメントありがとうございます！！がんばりますね！ (2021年1月20日 7時) (
レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ニヤニヤしながら見てしまいました(^^)更新楽しみにしていますっ！ (2021年1月19日 22時) (レス) id: 528660073f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月@スイ | 作者ホームページ：http://weareasas
作成日時：2021年1月14日 15時
