第33話 親友にバレた日 ページ35
夏油side
「今日は随分遅いんだな」
「えぇ、おはよう……ほら、悟におはようは?」
「悟兄ちゃんおはよう!」
「…おぉ、はよ」
思わず椅子から落ちかけた。
悟に挨拶したことではない、Aは基本的に挨拶をする人で悟もそうだ。
驚いたのはAが「悟」と呼んだことだ。
悟は此方の動揺に気付くとニヤリと笑う。
最悪な奴に知られてしまった……。
「夏油にはしないの?」
「おはよう!傑兄ちゃん!」
「あぁ、おはよう。Aもおはよう」
「おはよう夏油。硝子は?」
「まだ見てないな…それよりも」
「姉ちゃん!太陽兄ちゃんから電話!」
「はいはい…夏油さっき何か言いかけてた?」
「いいや、大丈夫だよ」
私の事はそのまま名字呼びが健在のようだ。
Aは私の動揺に気付くことなく真琴を駅まで送る為に寮を出て行った。
「へぇ〜お前、八千草のこと好きなのかよ」
Aが居なくなった後、部屋に逃げようとしたがあえなく掴まり食卓を囲んで話している。
「…悪いかい」
「趣味悪っ」
「Aは気配りも出来て家庭的だし、優しく穏やかだ、少し世間知らずな所もあるがそれはそれで可愛らしいし和む、弟想いで家族想い。それに呪術師としての力もある。
何より笑顔が素敵だ」
「はぁ?どこがだよ彼奴性格悪いぞ」
「それこそ信じられないな」
ツラツラと彼女の良い所をあげるも悟は理解できないとマイナスな部分に家が先ず性格が悪いと真っ先に実家を上げたが正直さっぱりだ。
詳しく聞こうにもAが嫌がる事はなるだけしたくない。
「Aは素敵な女性だよ」
「まぁ、顔は美人だよな」
顔は確かに整っている方だ。
それは目の前にいるこの男も同じことで、呪術師は顔が整っている奴が多い気がする。
「協力してやろうか?」
ニヤニヤとサングラス越しの青い瞳を愉快げに歪めた悟は私を真っ直ぐに見つめている。
「お願いするよ」
硝子が見たらまた「クズ」だのなんだの言われそうだが私達の前ではあまり笑わない難攻不落の彼女を落とす為には目の前の親友に頼る事が一番最適だと感じた。
先ずは名前呼びして貰える様に取り図ろうと心に決めた。
********
こんにちは皆さんいつも見てくれてありがとうございます!
今日はピ〇シブ(←わかりますよね?)を開設したのでその後報告にきました
Twitterのアカウントやピ〇シブでも投稿してますので良ければ覗いてください
Twitter→@suu__asasuduki
ピ〇シブは私のTwitterからいけますので
これからもよろしくお願いします!
139人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
卯月@スイ(プロフ) - ナッツさん» コメントありがとうございます!!がんばりますね! (2021年1月20日 7時) (レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ニヤニヤしながら見てしまいました(^^)更新楽しみにしていますっ! (2021年1月19日 22時) (レス) id: 528660073f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:卯月@スイ | 作者ホームページ:http://weareasas
作成日時:2021年1月14日 15時