第15話 最後はやっぱりお約束 ページ17
何度も何度も手持ち花火を消費していく。
「Aこっち向いて」
「…なに?」
パシャリとカメラのフラッシュ音
悪戯が成功した子供の様に笑いながら硝子は私にカメラを向けていた。
安物のフィルムカメラを何処で手に入れたのかと問うがどうせ何処かにあったのを適当に持ってきたのだろうと口を閉ざした。
「硝子も撮ってあげようか?」
「遠慮しとく」
暗いので殆ど認識出来ない位のものが現像されるだろうと二人で笑う。
笑っていると夏油と五条も気付いたのかこちらに寄って身をかがめた。
「うわ!こんなん持ってたのかよ。
全員で撮ろうぜ」
ひょいと硝子が持っていたカメラを奪い取りレンズを覗いて遊んでいる五条はそう発案した。
断る理由も無いので全員で写真を撮ったが
正直全員がマトモに写っているのかは怪しいところである。
その後も順調に花火を消費した。
時々両手いっぱいに花火を燃やした五条が夏油を追い掛けそれを殴ろうとする夏油が目に見えたが私と硝子は巻き込まれないように隅の方で花火を燃やしていた。
「お前達!!!」
「ゲ」
「あ」
絶対にバレないと豪語していた五条は真っ先に夜蛾先生に捕まり夜の校庭で私達は仲良く鉄拳を食らった。
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卯月@スイ(プロフ) - ナッツさん» コメントありがとうございます!!がんばりますね! (2021年1月20日 7時) (レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ニヤニヤしながら見てしまいました(^^)更新楽しみにしていますっ! (2021年1月19日 22時) (レス) id: 528660073f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:卯月@スイ | 作者ホームページ:http://weareasas
作成日時:2021年1月14日 15時