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光柱、近い未来に自嘲する ページ17

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私が持つ銃には「闇」と刻まれている
これは私達が柱になった時我儘を云って作らせた物だった。尤も使った事は余りなく御守りの様な役割だった。


「銃の調子はどうだ?」

玄「大分慣れました」

「そうか…なら良かった。実はもう一つあるんだがそれは私が死んだらやる」

獪「師範!!冗談でもそんな事云ってんじゃねぇよ」

「悪かったよ獪岳」

玄「俺もAさんが死ぬのは嫌です」


不貞腐れた二人の頭を撫でるが一向に笑う事なく不安そうな顔をしている彼らを見てどうしたらいいか考える。


「約束するよ。私は死なない
必ず此処に帰って来るさ」


そうお前らに約束しよう。
安心したのか彼らは笑い玄弥は帰る為に獪岳は稽古を再開するのか二人で庭に飛び出して行った。


「前よりも動きが速くなったな」


素振りをする獪岳を見ながらふと思う。

私の自慢の継子
何時かお前はこの屋敷の主となり、光柱となり市民を護り鬼舞辻無惨を倒す人間とならなければならないだろう。
私達八朔日家の怨恨と使命をも背負う事と成るだろう。
その時私は傍らに居る事は叶わないと私は知っている。我々は何時、この生命を落とすかも分からない崖の上にいる。一歩間違えたら奈落の底に落ち、尽きる。其の人生を選んだことに後悔はない

ただ、お前達の様な若い子が未来を創るお前達が苦しみ踠き足掻くのを見ていると…如何しようもなく苦しくなる。
私がしてやれたことはあっただろうに何も出来ず不甲斐ないのだ。

彼等の「平穏」と「幸福」を奪った私は間違いなく

「地獄」にいくのだろうな


そう考えながら一人自嘲した



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光柱、炎柱の元に→←光柱、嘗ての彼を見て思ふのは



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設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼殺隊 ,   
作品ジャンル:アニメ
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卯月@スイ(プロフ) - 櫻子さん» お楽しみに頂きありがとうございます! (2020年6月3日 20時) (レス) id: ef0564ef41 (このIDを非表示/違反報告)
櫻子(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品更新楽しみにしてました、お疲れ様でした! (2020年6月3日 15時) (レス) id: 4de55d417a (このIDを非表示/違反報告)
卯月@スイ(プロフ) - 奈雪さん» コメントありがとうございます。こういう柱がいたらいいな、から始まった自己満足の物語にも関わらずそんな風に言っていただけて嬉しいです。読んでいただきありがとうございます! (2020年6月2日 22時) (レス) id: ef0564ef41 (このIDを非表示/違反報告)
奈雪(プロフ) - コメント失礼します。此の物語が大好きでした...!完結、おめでとうございます。読むたびに何故か泣いてしまいました。素晴らしいお話に出会わせてくださりありがとうございました(上から目線っぽくてすみません) (2020年6月2日 21時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:卯月@スイ | 作者ホームページ:http://weareasas  
作成日時:2020年4月1日 16時

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