光柱、継子と共に鍛錬を ページ15
.
「獪岳どうした。もう体力が尽きたのか」
獪「っはぁはぁ、まだ出来ます」
「なら如何して木刀を落とした?手に力が入らないじゃないのか」
獪「ッ」
「ほらどうした、またやれるんだろう?今のままならお前は死ぬぞ。私が鬼だったならもう既に食われ死んでいるぞ」
獪「…“光の呼吸 壱ノ型 閃光”」
「遅い!」
獪岳の木刀は折れ、峰打ちで獪岳に当てる
「終わりだ。お疲れ様獪岳」
獪「ッはい」
「もっと速く動きなさい。
壱ノ型は速さが武器の技だ、だが雑になってもいけないよ。制御出来ずに市民にでも当たったらそれこそ問題だ」
獪「速く…」
言葉を口の中で転がすように同じ言葉を吐く獪岳を立たせる。ふと思うがまた背が伸びた
もう私を追い抜かした獪岳はまだ成長期らしく背はまだ伸びているらしい
「そうだ。雷の呼吸よりも速いぞ?その速度ではまだ駄目だ。足を動かせ、周りを見極めろ、辺りの物すら己が力としろ」
獪「はい」
「いい子だ。お前は本当に易しい良い子だよ」
獪「俺は最低な野郎ですよ師範」
眉を吊り上げて怪訝そうな顔をする獪岳の頭を乱雑に撫でる。嫌がる素振りをしたものの離れないことから嫌では無いと分かる。それが嬉しくてまた雑に撫でた。
?「Aさん居ますか?」
「ん?……嗚呼、玄弥か。いらっしゃい」
顔に傷がある少年は不死川玄弥
以前死にかけていた所を保護し悲鳴嶼に預けた子。彼もまた鬼殺隊の人間で兄に酷い事を云い謝りたいと鬼殺隊に志願した。
だが彼は呼吸が扱えない隊士で鬼を憎むのに自身では倒せないという葛藤と戦い鬼を喰らい自身を強くし此処にいる。
獪岳とは気が合うようで偶に話しているのを見掛ける。
玄「あの、これ以前銃をくれた御礼です」
菓子包みを渡されたのだがそこまでたいそれた事はしていない為受け取れないと云う旨を伝えるが話の聞かない玄弥に渋々菓子包みを受け取った
「随分デカくなったな玄弥」
玄「そ、そうですか?」
「…嗚呼、獪岳も抜かされたな」
獪「師範聞こえてます」
「おや、済まなかった。まぁ玄弥ゆっくりお茶でも飲んでいきなさい」
.
57人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
卯月@スイ(プロフ) - 櫻子さん» お楽しみに頂きありがとうございます! (2020年6月3日 20時) (レス) id: ef0564ef41 (このIDを非表示/違反報告)
櫻子(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品更新楽しみにしてました、お疲れ様でした! (2020年6月3日 15時) (レス) id: 4de55d417a (このIDを非表示/違反報告)
卯月@スイ(プロフ) - 奈雪さん» コメントありがとうございます。こういう柱がいたらいいな、から始まった自己満足の物語にも関わらずそんな風に言っていただけて嬉しいです。読んでいただきありがとうございます! (2020年6月2日 22時) (レス) id: ef0564ef41 (このIDを非表示/違反報告)
奈雪(プロフ) - コメント失礼します。此の物語が大好きでした...!完結、おめでとうございます。読むたびに何故か泣いてしまいました。素晴らしいお話に出会わせてくださりありがとうございました(上から目線っぽくてすみません) (2020年6月2日 21時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:卯月@スイ | 作者ホームページ:http://weareasas
作成日時:2020年4月1日 16時