光柱、此処に宣言 ページ14
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「他にも理由はある。あの子達はまだ14だ。最低でも15になれねば駄目だ。理由は分かるか?経験が足りないあの子達は上弦と見えた時足を引っ張るからだ。少しでも経験を積ませ未来へ繋げる…その方が我等が有利に立てる。でなければ私は柱の座を継がせない。
尤も柱の座を譲る気も毛頭ない」
産「A」
「今の話を聞いても尚聞かんと云うのなら私は今此処で腹を切る」
産「!…それなら獪岳に譲るべきだと思うよ。」
「ふん、阿呆を抜かせ。光の呼吸を凡て扱えぬ者に柱になる資格などないわ!あのな、耀哉くん。お前は私を舐めているんじゃあないのか?」
産「そんな事ないよ。Aはとても強い」
「いいや、お前は分かってない。私は左腕がない。だからなんだと言うのだ?
左腕が無いからとてそれは闘わない理由にはならない!!!
私は死ぬまで光柱だ!」
そうだ。この程度の傷で逃げる事など許されない。否、あってはならない。義手だから何だという、私は生涯鬼殺隊に一生を捧げる決意をして今まで生きてきた。
だから私は命ある限り戦う。
産「そうだね…この話は無かった事にしよう
意志の強さは相変わらず変わらないね」
「…ならいい」
諦めた様に微笑んだ彼を見て安心し刀をまた隣に置いた
「私はね、これでも安心しているんだ」
産「?」
「今いる柱の彼等は歴代でも最高の柱だ。
近い将来、私達は鬼狩りの永く続く憎しみの連鎖を断ち切れるだろう。だから大丈夫、私達は悲願を遂げ鬼狩りは彼等が終わらせるだろう。」
遠くに浮かぶ月を見ながら告げると耀哉くんは皆の前でもそう云えばいいのにと笑った
「喧しい。そうすれば、私達「鬼殺隊」にも漸く平穏と安らぎが訪れる。
鬼を斬る日常から大切な人と過ごせる日常に成るだろう」
その時私達は何を思い何をしているのだろうか。酒でも飲み語らっているのかもしれないな。
何時か訪れる幸せを願って私また月を見上げた
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卯月@スイ(プロフ) - 櫻子さん» お楽しみに頂きありがとうございます! (2020年6月3日 20時) (レス) id: ef0564ef41 (このIDを非表示/違反報告)
櫻子(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品更新楽しみにしてました、お疲れ様でした! (2020年6月3日 15時) (レス) id: 4de55d417a (このIDを非表示/違反報告)
卯月@スイ(プロフ) - 奈雪さん» コメントありがとうございます。こういう柱がいたらいいな、から始まった自己満足の物語にも関わらずそんな風に言っていただけて嬉しいです。読んでいただきありがとうございます! (2020年6月2日 22時) (レス) id: ef0564ef41 (このIDを非表示/違反報告)
奈雪(プロフ) - コメント失礼します。此の物語が大好きでした...!完結、おめでとうございます。読むたびに何故か泣いてしまいました。素晴らしいお話に出会わせてくださりありがとうございました(上から目線っぽくてすみません) (2020年6月2日 21時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:卯月@スイ | 作者ホームページ:http://weareasas
作成日時:2020年4月1日 16時