【鬼滅の刃】炎が燃ゆるように 【煉獄杏寿郎】

烏兎は凡てを護る ページ12

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夢が覚めた

なんと泡沫の夢だったか



「悪夢だなあれは」


すぅっと目を開けると心配そうに私を覗き込む竈門少年が


炭「Aさん！目覚めて良かったです！」


笑いながら言った


「竈門少年、済まないが弟達を頼んでもいいか？」



炭「はっはい！？」



「私は乗客が心配だ
君達は先程した様にこの縄に焼き
その後、鬼を斬れ」


炭「分かりました！」


私が目覚める事が出来たのは鬼 禰豆子が縄を燃やしてくれたからだ



「私は私の最善を尽くす
お前達もそうしなさい」



恐らくだがこの列車は鬼と融合しており鬼の腹の中と考えた方がいいだろう
吸収し己の糧としたのだ
其の証拠に先程からウロウロと肉片の様なモノが私達に向かって来る
この列車は全部で８両ある
精々私が守れる範囲は5両位だろう
あと一人いれば何とか間に合うか


それまで最後尾の両につき全体を見据えるか


鬼の肉を斬りながら考えていると


煉「姉上！」


後ろから同じ炎ノ呼吸を使い向かって来る杏寿郎は姉の横にいた肉片を斬った




「よく来た」


我妻少年はまだ術が完全に解けていないが戦ってもらうしかあるまい


「杏寿郎、お前は我妻少年と共に3両守れ
私は残りを守る


決して人を殺させるなよ」



煉「了解した！！
うたた寝してる間にこんな事態になっていようとは！よもやよもやだ！穴があったら入りたい！」



「家に帰ったら好きなだけ穴に入れてやる
今は己の責務を果たせ」




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烏兎【うと】･･･太陽と月のこと。「金烏玉兎(きんうぎょくと)」の略。

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