私が望んだ彼女の幸せ ページ41
“結婚式にぜひ来て欲しい”
そう書かれた手紙が郵便物に入っていたのは記憶に新しい
ただ、アイツが漸く幸せになれる事が嬉しかった
アイツは人の前で決して弱さを見せない馬鹿だった
人の事しか考えられない馬鹿だった
私の事を気にかけてくれた
酷い言葉を吐いたのにそれでも傍に居てくれた
私の唯一の親友
一緒に寄り道をした、買い物に行った、遊びに行った、楽しくて楽しくて笑うことが無かった私は笑えるようになった
世界で一番のお人好し
恋人から離れたのも己の所為で恋人に迷惑を掛けたくなかったから、傷付けたくなかったから
そんなAが遂に結婚
嬉しかった
「来てくれてありがとう！千景！」
白のロングトレーンのウェディングドレスから青のAラインのドレスに変わっている
白も彼女に映えていて綺麗だったが青もまた似合っている
千「当たり前でしょ、アンタの晴れ姿見に来るに決まってる」
照れ臭そうに笑ったAを見て安心した
左「おいA勝手に居なくなってんじゃねぇよ」
似合っているが似合っていない何とも言えない白のスーツ姿のAの恋人…いや、旦那が双子を連れAの隣に並んだ
私と彼は初対面だ
「ごめんなさいね左馬刻…あ、この子は千景、私の親友よ！」
左「…どーも」
千「いえいえ」
彼はAを幸せに出来るのか
そんな事考えは直ぐに消え失せた
Aが本当に幸せそうに笑っていたから
彼女は幸せになったのだ
席に戻るAの背中を見て叫んだ
千「幸せになんなよ！」
これまでの分も、これからの分も
誰よりも幸せに───
「もう幸せよ！ばぁか！」
青の瞳を潤ませて彼女は笑った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 721人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
卯月@スイ(プロフ) - 羅霧さん» そうですか！ありがとうございます！楽しみにしていますね！ (2020年12月25日 18時) (
レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
羅霧 - ありがとうございます！見せるのは良いですよ！ (2020年12月25日 15時) (レス) id: 9b4203012a (このIDを非表示/違反報告)
卯月@スイ(プロフ) - 羅霧さん» はい！構いませんよ！羅霧さんが良ければ完成致しましたら見せてくれませんか？ (2020年12月24日 21時) (レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
羅霧 - ネットにはあげないですが、おうちでスイさんの書いた、小説を漫画で描いてみていいですか？ (2020年12月24日 15時) (レス) id: 9b4203012a (このIDを非表示/違反報告)
卯月@スイ(プロフ) - 羅霧さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！とても励みになります！ (2020年12月23日 22時) (レス) id: 6ffd6a43ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：卯月@スイ | 作者ホームページ：http://weareasas
作成日時：2019年4月25日 22時
