【ヒプマイ】3年前、俺の前から消えた女【碧棺左馬刻】

小さい頃の俺様によく似ていた ページ3

恋「母さーん！」


蝶「見て見て！」


「ん〜？なになに？」


母親を呼ぶ双子を俺はまた見つめた
Aはそれに気付かず双子に駆け寄る




「あら、なぁにこれ？」



恋「ハト！」


蝶「ハトを作ったの！石で！」



「上手ね、でもさっきから鳩ばっかり追い掛け回して楽しいの？」



恋・蝶「「楽しい！」」



そう、あまり虐めすぎちゃダメよ？と言いながら双子を撫でる

それを喜ぶ双子はどこか俺に似ていた




「もうそろそろ電車の時間だから帰るわ」


左「…っあぁ」



恋「またなさまとき！」


蝶「ばいばいさまとき！」


左「さん付けろクソガキ」



恋牙というガキのニコニコと笑う目元は小さい頃の俺様にそっくりだった









「この子達を見ても尚気付かないというのならキミは余程鈍いのね」









Aは小さく小さく呟いた









左「あ？」



「…何でもない」



聞こえないと思ったのか取り消したが俺にはその言葉が何かある様な気がしてならなかった








piririr




ピッ





左「…左馬刻だ」


銃「なんだ？今仕事中だ後にしろ」


左「すぐにAの3年前からの記録洗え
男関係も全てだ」


銃「は、？おい───」





用件のみを銃兎に伝え電話を切った



左「ぜってぇ見つけてやる」






Aといられるならなんだってする








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