32話 ページ34
昼。朝食にも顔を出さなかったグルッペンは自分のために準備をしているのかと思うと流石に無視するわけにも行かず。渋々といった形でやって来た。
ドアを軽く叩くと入室の許可を得た。
ドアを開くと泣きそうなメイドと、真顔のグルッペン、そして申し訳なさそうな顔をしているがなんとなく怒っていそうな雰囲気のメイド長がいた。
あぁ、なんだか話が長くなりそうな予感。面倒だ。
話が終わって部屋を出た。小難しい話ばかりされても困惑してしまうばかりで、あまり覚えていない。
印象に強く残っているのは気にしてないから大丈夫と言うまでメイドがぐしゃぐしゃの顔で土下座してくること、
メイド長が冷ややかな表情をしていたこととグルッペンの口角が上がっていたことだろうか。
(…やっぱりヤバいやつじゃない……。)
人間は趣味が悪い。別に彼女は自分が嫌だと思ったことを伝えただけだ。それが少し攻撃的なだけだろう。それなのに罰を与えて自分の方が理性的だと嘲笑うなんて。
まぁ、情なんて無いし助ける義理もないが。
居心地が悪く肩がこってしまった。メイド……いや、もう元メイドか。彼女からしたらもう死が早まったように感じた事だろう。
メイド長が言うには幹部の御客様であるため彼女は国賓と同等、少し下かと言われる程度らしい。まぁ、大切に扱うべきと言うことは理解できた。
精神的な疲労感からなのかつい先日伺った庭へ自然と足を運んでいた。
14歳でありながら大人の事情に巻き込まれて可哀相という言葉しか出てこない。
扉を開けて辺りを見回す。この前来たときは気付かなかったが畑や動物の小屋等があるようで。
なんとなく森が懐かしくなり動物を眺めていると、うさぎがいる小屋の裏から足音が聞こえた。
ひとらんらんかと思ったのだが服は白くない。
あまり人が来ないため静かで落ち着くと聞いていた彼女は少し体を強ばらせる。
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おとーふくん(プロフ) - え、好きです(唐突)Twitterでフォローさせていただいているそれんさん(蒼空)です！めちゃくちゃ冒頭の始まり方が好きです...のんびり待ってるので更新頑張ってください！！ (2021年3月20日 10時) (
レス) id: a466b348e0 (このIDを非表示/違反報告)
御影みかん(プロフ) - ゆーちゃさん» こんにちは！コメントありがとうございます！とっっても嬉しいです！！参考になれるような文をかけている事に少し驚きを隠せません笑、まだ書いた経験が少ないのでまだまだ拙い文ではありますが、これからも読んで貰えると嬉しいです！ (2020年6月15日 16時) (レス) id: acabe9bdaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃ(プロフ) - こんにちは！作品見てくださってありがとうございます！この御影みかんさんの語彙力ヤバいですね！参考にさせて頂きます。そして内容。内容も良いですね。課題等頑張ってください。更新待ってます！ (2020年6月15日 9時) (レス) id: 386be5268c (このIDを非表示/違反報告)
御影みかん(プロフ) - あかつきさん» あああありがとうございます！私もあかつきさんのお話はとてもストーリー性や話の運び方が上手ですしとても楽しく拝見させていただいてます！面白いと言っていただけて嬉しいです、頑張ります！！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: 3f9567dc9d (このIDを非表示/違反報告)
あかつき(プロフ) - コメ失礼します！！作品お気に入り登録してくれたって通知が来たのでちょっと気になって作品読まさせていただきました…！表現の仕方とても勉強になりますし内容も面白いのでこれからも見させて貰いますね！！ (2020年2月12日 23時) (レス) id: f6ec135c67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影みかん | 作成日時：2020年1月24日 7時
