【d！】過度な摂取は危険です。

. ページ15

.



「先輩すみません！僕、薄井千衣乃と申します！皆からはチーノって呼ばれてるんでそっちで呼んでもらって構いません！」
『え？あ、え…そ、そう？…てか こ 後輩くんだよね？そこ私の下駄箱なんだけど…』
「ほぇ？…あ〜 トントンさんが話してた人貴女だったんですね！」
『え？え？とんと、ん？誰…？』


「百瀬豚平さんですよ〜もう！」とぷりぷり可愛らしく怒るこの男、仕草は胡散臭さがあるが可愛い…が身長がアホ程高い。190cmは余裕で超えてるのではないだろうか。私は150無い位なので首の付け根が悲鳴をあげている。

『え…と で 千衣乃くんは…なんの 用です か？』
「チーノって呼んでくれへんの〜？まぁいいや。ん〜、いや？ トントンが話してた人を一目見たくて…あのトントンが絶賛するなんてどんな女の人やろ〜て！」
『…興味本位、と じゃあお顔も合わせた事ですしどいて頂けますか？』
「ん、ん〜？ 」
『…？どいて頂けますか？』
「…う〜ん！ 嫌！」


なんだこの後輩くそ生意気過ぎないか！？流石の当て馬キャラ私も少しピキっとくる。
じゃあ退いてもらわなくて結構です！と少し怒った風に声に出し邪魔をする壁を前から抱き締める形で無理矢理下駄箱から上靴を出す。壁は目を丸くし口をはくはくさせていた。
邪魔をするからだ。私みたいなのに不慮といい抱き着かれてトキメキもしないしなんなら汚いと思われたかも知れないが私からしたら只々邪魔なだけだったのでこれ以上絡まれないなら結構だった。


『では。


…あ。今回は私だったから良い物の他の女の子に“ソレ”したら確実に嫌われますよ。 好きな子にやったら尚更です。 辞めといた方がいいですよ。 その上っ面だけの笑顔も全部。 』


どうせもう会わないんだ。言いたい事位言ってもいいだろう。え？フラグだって？ …そんなの私のサンドバッグ力で跳ね返してやる。





.

.→←年下

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す