あ、まじ？ ページ1
「ビンクスの酒をー届けーにゆっくよー」
今日も下校中にワンピの歌を歌う。
私、Aは超能力者…でもなく、どこにでもいるような普通のJKである。
最近ワンピース再加熱が入り、絶賛一巻から読
み直して涙腺崩壊した。頂上戦争までしかなかったけど。
いやまじ泣けるわみんな。
「海風きまかせ波まかせー」
自転車で猛スピードで坂を降りながらビンクスの酒を歌う。まだ全部歌詞覚えてないけど。
「あーーっ！！風気持ちーー！！」
もう変な人として見られてもいいわ。
それくらい今は気分が良かった。
上機嫌になり目を閉じるまでは。
「ふんふんふー……っ!?」
ドンっと大きな音がした。
その瞬間地面に叩きつけられる感覚もあった。
あまりにも重い衝撃に普通のJKが耐えられるわけがない。
「…っ…あ、れ…」
痛い、熱い。なんだこれ。
手が、足が、思うように動かなかった。
おぼろげに目を開くと車が見え、流石の私も理解する。
車に跳ねられたのだ。
「大変だ！！女の子が車に跳ねられたぞ！！」
「早く！早く救急車を呼べ！！」
人の悲鳴とサイレンの音が遠くで聞こえる。
まじかぁ。
意外にも頭は冷静だった。
上機嫌に目閉じて歌うたってたらまあ不用心になるわけで。
やめてよダーリン。私まだやることいっぱいあんだぜ。
ゲームしたり新作の夢小説読んだりとかまだやり残したことがたっっくさんあるんだぞ。
それに学校の課題もまだ残ってるし…やりたくないけど。
あっ…てか意識が…待、って…
気づいた時には少し固めのお布団の感覚。目は開けてないけどふかふかしたベッドにいるのはわかる。
ん？私死んだんじゃ？車に跳ねられたよね？
全身が動かせないほどダメージくらってたはずなんだけど。
寝転んだ状態から起き上がり、周りを見渡す。
『どこだここ』
知らない部屋。匂い。自分の部屋じゃないことはわかる。
えっどういう状況なんだコレ。どうして車に跳ねられたら知らない部屋にいるんだよ。
せめて病院の寝室でしょうが。
ぶつくさ文句を呟いていると足下に何かが当たる。下に向くと、sw○tchがあった。
おい、危ねーだろ。踏んだらどーするんだ全く。昔お母さんに同じこと言われて渋々片付けた思い出があるのは秘密。
とりあえずsw○tchを近くにあった机に置こうとした…ができなかった。
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あけぼの(プロフ) - ゆるりらさん» めっちゃ嬉しいです！！テスト終わったらじゃんじゃん更新します！！ (2020年7月7日 17時) (
レス) id: c8679ba1bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆるりら(プロフ) - うわっ…なにこの最高な作品…すっごく面白かったです！次も楽しみにしてます！ (2020年7月7日 0時) (レス) id: 80edde40a7 (このIDを非表示/違反報告)
あけぼの(プロフ) - 蜂蜜さん» コメントありがとうございます！面白く書けててよかったです…！！ (2020年7月3日 18時) (レス) id: c8679ba1bb (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜 - 初めて読みました！主人公が完璧美少女じゃないので、すごくキャラとの絡みが面白いですね(*^^*) (2020年7月1日 22時) (レス) id: 8fc9342a42 (このIDを非表示/違反報告)
あけぼの(プロフ) - 「 」さん» ひぇぇ！嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります！！！( ´ ▽ ` ) (2020年6月29日 18時) (レス) id: c8679ba1bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あけぼの | 作成日時：2020年6月19日 19時
