その12 戦闘開始？ ページ13
。
白虎と並んでどんどん進む憂太を少し後ろからちょこちょこ着いていく私。どっちが歴長いんだ。
そして、病室を見終え最後の手術室の前に着いた。
「ここが最後…」
『じゃあここにいるって事だ。白虎でも認識できない呪霊…どんな術式だろうね』
「どうしてそんなにワクワクしてるの…？」
『奮い立たせてんの！憂太死なせる訳には行かないし、私も死にたくないし。…あ、憂太は里香ちゃんがいるから簡単には死なないか』
アハハと笑いながら、私は手術室のドアを開ける。
そこは、他の薄暗く散らかっている病室とは違って、現在も使われているような明るさ、清潔感に溢れていた。
器具なんかも揃ってるし、誰かがこれから手術でもするのか…？
不思議に思って、少し奥の方まで進む。
「……思ったより綺麗だね」
『そういう奴なんだよ、きっと。…………来たね』
私は武具を構え、白虎も臨戦態勢に入る。
後ろのドアが機械音を立てて開き、光が漏れた廊下から影が見える。聞いていた呪霊で間違いないだろう。
でもおかしいな。何もしてくる気配がない…？
『憂太、私が動くからここで………っ！？』
「Aさん！？」
『痛………何これ、メス………？』
軽い金属音がして私の胸に目掛けて飛んできたのは、医療用のメスだった。少しの音に反応してなんとか避けたけど、メスは私の肩にくい込んでいる。
私に当たったのが嬉しいのか。はたまた狙いが逸れて悔しいのか、呪霊の様子がおかしくなってきた。
大きくうねりだし、私たちの2倍ほどの人のような形になった。
『っサイアク！これ1級案件じゃん！聞いてないんだけど！』
「え！？1級！？ど、どうしよう！？」
『白虎連れて出口見つけたら帳の外まで行って！
1級の人とか呼んでもらってほしい！』
「僕が！？Aさんは！？」
『私が残らなきゃ憂太行けないでしょ！？
どれくらい持つか分からないけど頼んだよ！』
憂太は私と呪霊。白虎と先の扉を見つめる。
そして、刀を取り出して私の横に並ぶ。
『憂太！？早く…』
「僕もやるよ！Aさん1人置いていけるわけない！」
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駆凪 - すごく面白いです！！頑張ってください。更新楽しみにしています！！ (2022年9月6日 14時) (
レス) @page15 id: a1142e8383 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル - 更新頑張ってください！ (2022年3月3日 15時) (レス) @page14 id: 5e9880aea0 (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - すずもりさん» ありがとうございます！励まされますとても！ (2022年1月16日 21時) (レス) id: af5db7d0f8 (このIDを非表示/違反報告)
すずもり(プロフ) - めっちゃ面白いです！ドSな乙骨先輩いいですよね〜(笑)更新頑張ってください！ (2022年1月16日 20時) (レス) @page9 id: 850617dc48 (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - ソナさん» 需要に合って何よりです！ありがとうございます！ (2022年1月16日 10時) (レス) id: af5db7d0f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yasaiblk | 作成日時：2022年1月15日 18時
