幼馴染は悪友コンビでした。 (ページ10)

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優等生と悪友は幼馴染 #9 ページ10

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『目黒くんいますか』

私がそう言えば、教室内がざわざわと騒がしくなる
それよりもどこからか、視線が痛い

そんな中、生徒を掻き分けて現れたのは、

目黒「………何」

随分と不機嫌顔なあの、サッカー部の目黒蓮

『彼(ラウ)が、貴方に会いたいと言ったので』

私はそれだけを言って、ラウの後ろに回った。

目黒「！」

ラウ「あっ……ラウール、です！」

目黒「………ふはっ、
目黒蓮です」

初対面でもない二人が、もどかしい自己紹介を済ませるのをただただ眺めていれば

突然、二人の目線が私に向く

『…………』

目黒「…………」

ラウ「…………Aちゃんも自己紹介する流れ！」

なんて耳打ちされた私は

『早坂Aです』

と、一言だけ

何故か目の前の目黒くんはまた、笑っていた。
何がそんなに面白いのか。

目黒「早坂さん」

『はい』

目黒「さっき、嫌な顔して出てきてごめん」

『気にしてないです』

ラウ「こういう子なんです！Aちゃん！」

目黒「うん、伝わってきた。笑」

そこから、何故か三人で会話していた

目黒「ラウール、めめでいいよ」

ラウ「…………え、」

『良かったね、ラウ』

"めめ"と言いかけた時に訂正して"目黒くん"と言うラウ
そんな姿に彼は引っ掛かっていたのだろう

ラウ「〜っ、めめ！！！」

目黒「ふは、コイツ可愛い笑」

仲良さそうで何より

なんてそう思っていたら、チャイムが鳴り出す。

ラウ「めめ、バイバイ！」

手を振るラウの後ろで私が会釈すれば
また笑われて、

目黒「あ、早坂さん」

名前を呼ばれた私は振り返る

目黒「次は二人で練習見に来てよ」

『考えておきます』

目黒「…ふはっ、お願いします。笑」

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