幼馴染は悪友コンビでした。 (ページ8)

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優等生と悪友は幼馴染 #7 ページ8

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教室の扉に手を掛けたそのとき、誰かが私の名前を呼ぶ

声がした方に目をやれば、少し離れた場所から走ってくる親友の姿

ラウ「Aちゃんっ、」

『おはよう、ラウ
そんなに走ってどうしたの』

ラウ「……どうしよう、僕
嬉しすぎて死んじゃうかもしれない、」

その場で顔を抑えながらクルクルと回り出すラウ

『目回るよ、落ち着いて
それで、そんなに嬉しかった事って？』

ラウ「〜っ！めめがね、僕の名前知ってたんだっ！」

『！』

ラウ「勇気出して挨拶してみたら、"ラウールだよね、いつも来てくれてる…"って、どうしようっ！！！」

そう言って抱きついてくるラウ

そんな嬉しそうなラウの頭を撫でながら、

『ラウ、良かったね』

ラウ「〜っ、ありがとう！大好きっ！」

あれから教室でもずっと、口を開けば目黒くんの話をするラウ

どこを切り取っても幸せそうで、私も自然と笑みが零れる。

ラウ「はぁ。さっき会ったのにもう会いたい………」

長い足をバタバタさせて机に項垂れながらそう呟く

『休み時間、会いに行ったら？』

私がそう言えば、ラウは勢いよく起き上がって、

ラウ「無理だよーっ！！！」

『どうして』

ラウ「………だって、緊張して話せなくなるんだもん」

『…………』

ラウ「めめと世間話なんて出来ない！！
少なくとも僕一人じゃ無理だよ！

…………こんな時、誰か付いてきてくれたら、」

私は少し考えて、頷いた

『ついて行くだけね』

目の前で、とびっきりの笑顔を浮かばせるラウ

ラウ「Aちゃんだいすきっ！」

ラウがそう言って数秒後、チャイムが鳴り始めた。

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