08:君の連絡先 ページ8
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渡辺「さっきAに抱きついてたのが、ジェシーなんだけど」
『…………うん、』
深澤「悪い奴じゃないんだよ、がちで!」
『………ん、』
二人が言うから間違い無いのに、やっぱりあんなのには中々慣れてなくて、怖い気持ちが消えない
深澤「ま、まだ初日だし!
絶対仲良くなれるよ、俺らはもうAちゃんの友達だし」
『…ともだち、』
深澤「えっ、待って、違う!!?」
『………ううん、違わない
私の大好きな、ともだち、』
(Tatsuya.F)
鈍感すぎて本当に困る
男が行き過ぎたらちゃんと拒絶するのに、彼女自身は言葉もスキンシップも、ちゃんと俺らを誘惑してくる
深澤「……勘違いしちゃうって、」
『………ん、深澤くん、?』
深澤「あ、ううん
ひとりごと!」
そう、ひとりごと
渡辺「……ふっか」
深澤「なあに、翔太」
渡辺「………やっぱり、なんでもない」
深澤「そ?わら」
翔太も抜けてるから、自分の気持ちにすら気づいてなさそう
そんな翔太を待つ事も出来るけど、いっそ争うくらいなら俺が先に奪っちゃってもいいよね
『渡辺くん、私の世界地図持ってる?』
渡辺「え、ない」
『え、……、』
渡辺「いや、あってもいらねぇだろ」
『……でもいざって時に、』
深澤「Aちゃん、はいこれ」
俺は鞄から彼女の世界地図を取り出して渡す
それを受け取る彼女は、とびきり可愛い笑顔で"ありがとう、深澤くん"なんて言うから
渡辺「ふっかの顔うざ」
俺、今どんな顔してんだろ
─── 家
1年J組 (22)
19:20
Aが参加しました
樹あー!!!!!!!!
樹Aちゃんだ!!!!!!
桃井Aです。
よろしくお願いします🙇🏻♀️
"既読早いなぁ"なんて思ってると、通知が鳴り止まなくて一人焦る
"田中樹に友達追加されました"
田中くんに続いて、色んな人に友達追加されて、こんな事今まで無くてまた焦る
樹勝手にごめんね、怒ってる?
怒ってないです
樹ねぇ、敬語やめよ
樹タメで話して?
Aは送信を取り消しました
うん
樹Aちゃん、まじ可愛い
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作者名:佐藤さん | 作成日時:2023年1月6日 18時