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突如始まった3on3の試合
田中「Aちゃん、俺らのこと応援して？」
目黒「樹くん、それズルです」
『どっちも応援するよ、二人とも頑張ってねっ』
そう言って私は二人の後ろ姿を見届ける。
田中「絶対負けねえ」
目黒「俺だって」
まだ二人はバチバチしていたみたい。
するとまた、誰かが私の元にやって来た。
深澤「Aちゃん」
『あ、辰哉くんに翔太くん』
深澤「あは、ねえ俺らの事も応援してよ！
翔太もほら！わら」
渡辺「……別に、俺はAに応援されなくてもゴール決めるし」
『……ふーん、じゃあ辰哉くんだけ応援する』
少しだけ意地悪してそう言えば、
『なんて嘘、翔太くんも応援するよっ！
ねえ、悲しくなっちゃった？』
渡辺「なにこいつ、うざ！！！！」
その瞬間、翔太くんの発言に泣き真似してみた。
ラウ「ちょっとー！誰！？僕のAちゃん泣かせる悪い人！」
松村「よしよーし」
『あれ、ラウールくんと松村くん』
渡辺「おい泣いてねぇし！」
『あ、ばれた』
その時、離れた所から樹くんに集合を掛けられる辰哉くんと翔太くん。
『二人のこと、ちゃんと応援するからね』
これに対して嬉しそうに「やる気出た！」なんて言う辰哉くん、一方で翔太くんは「俺しか見んな」って。
松村「しょっぴー、キザだね」
ラウ「分かりやすいよね」
『？』
松村「あっ、俺らの事も応援して？」
ラウ「僕、Aちゃんからの応援あったら頑張れそう！」
目をキラキラ輝かせてお願いしてくる二人。
『ふふ、いいよっ！応援するっ』
ラウ「ほんと？じゃあ僕、頑張るっ！！」
松村「………俺も、」
そうこうしているうちに、蓮くんから集合の合図が掛かる。
ラウ「わー、集合の合図だ！いってくるねっ！」
『うん、行ってらっしゃい！』
ラウールくんは大好きな蓮くんの元へ向かっていった。
ただある一人を除いて、
『松村くん、呼ばれてるよ？』
松村「うん」
『……どうしたの、？』
中々向こうに行こうとしない松村くんを不思議に思って、顔を覗き込んだ、その時
『わっ、！』
松村「……緊張してるから、ごめん、」
身体に回る松村くんの腕は、密かに力が入っていて強ばっているように感じた。
私はそんな松村くんの背中に手を回す。
『大丈夫だよ。私が応援してるよっ、！！』
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作者名：佐藤さん | 作成日時：2023年1月6日 18時
