41話 岩泉side ページ43
岩泉side
ずっと前から気になっていたあの女。
及川が桃に嫌がらせをしている女がいると騒いでいたからすぐに覚えた。
及川は顔も声も性格も全部悪く言っていたのに
いつの間にか及川の彼女となって俺の前に現れた
第一印象は変わった女。
特に性格が悪そうにも見えなかったが、良くもなさそう。
至って普通、印象は薄い
そう、あの光景を見るまでは……
最近入部したばかりの西園寺と親しげな様子、明らかに友達の距離ではなかった。
対して話したこともない俺の腕に手を回して歩いたぐらいだ、他の男となんて俺が想像も出来ないようなことをしているに違いない
桃を手伝うという名目での仮マネージャーだと言うのに合宿所に着いた途端スマホを見ていて仕事としないし、及川に荷物を運搬させてもいた。
そこからの印象はだだ下がり。
最初は及川も騙されて付き合ったのかと疑ったぐらいだった。
でも違う。
あいつはおかしなぐらいAのことが好きなのだ
俺の話が届かなくなるぐらいに、
いつだろう、国見との異常な距離の近さ、そして西園寺との怪しげな様子を及川に言ったことがあった。
岩泉「及川、安楽岡あいつ他の男達への距離おかしくねぇか?」
及川「えーそうかなぁ?、普通だと思うけど。」
白々しい。
岩泉「だいたい、お前が安楽岡を部活に連れてきた時だって国見に連れ去られて部室に2人でいたんだろ?どう考えても怪しいだろ」
俺の考えは至って普通なはず、100人が100人同じことを言うだろう。
及川「んー、そーかなー。」
ここまで来て察した
及川は全部わかっている、
安楽岡が他の男らとデキていることも、距離が近いことも、及川のことを特別好きじゃないということも。
わかっている。
そう、わかった上で全部知らないフリをしているのだ。
それに気づいた時、見たことの無い及川を顔を見た気がして、寒気がした。
岩泉「まぁ、気をつけろよ。」
それから俺たちの間で安楽岡Aの話題が出てくることは無くなった。
そして俺も意図的に避けている。
また及川のあの表情を見てしまうのではないかと恐れて
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あお - こうゆう感じのヒロインちゃん好きです!w面白かったんで次の投稿待ってます! (2022年12月17日 21時) (レス) @page1 id: c241688681 (このIDを非表示/違反報告)
ななサマ - ドロドロ系新鮮で推せる。投稿待ってまーす!! (2022年10月10日 23時) (レス) @page20 id: 3d9458003a (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - やべー。ヒロインちゃんと名前似てるwwwww後から夢主ちゃんが好かれるタイプの小説大好きだわ (2022年10月9日 15時) (レス) @page2 id: 11775f8b13 (このIDを非表示/違反報告)
URAN - 及川さんが真前でキスしとるんやったら連写するわ。あと主様よこの小説面白すぎんか私大好きです!!これからも頑張ってください。 (2022年9月26日 4時) (レス) @page20 id: 38df0baeed (このIDを非表示/違反報告)
ニコリ - とっても面白くて、続きがたのしみです。 更新を楽しみに待ってます。 (2022年9月6日 22時) (レス) @page15 id: 84fc6c592a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ううさん x他2人 | 作成日時:2022年8月22日 23時