検索窓
今日:14 hit、昨日:49 hit、合計:199,120 hit

41話 岩泉side ページ43

岩泉side


ずっと前から気になっていたあの女。

及川が桃に嫌がらせをしている女がいると騒いでいたからすぐに覚えた。
及川は顔も声も性格も全部悪く言っていたのに
いつの間にか及川の彼女となって俺の前に現れた


第一印象は変わった女。
特に性格が悪そうにも見えなかったが、良くもなさそう。

至って普通、印象は薄い



そう、あの光景を見るまでは……

最近入部したばかりの西園寺と親しげな様子、明らかに友達の距離ではなかった。

対して話したこともない俺の腕に手を回して歩いたぐらいだ、他の男となんて俺が想像も出来ないようなことをしているに違いない


桃を手伝うという名目での仮マネージャーだと言うのに合宿所に着いた途端スマホを見ていて仕事としないし、及川に荷物を運搬させてもいた。

そこからの印象はだだ下がり。
最初は及川も騙されて付き合ったのかと疑ったぐらいだった。




でも違う。

あいつはおかしなぐらいAのことが好きなのだ
俺の話が届かなくなるぐらいに、



いつだろう、国見との異常な距離の近さ、そして西園寺との怪しげな様子を及川に言ったことがあった。


岩泉「及川、安楽岡あいつ他の男達への距離おかしくねぇか?」



及川「えーそうかなぁ?、普通だと思うけど。」


白々しい。



岩泉「だいたい、お前が安楽岡を部活に連れてきた時だって国見に連れ去られて部室に2人でいたんだろ?どう考えても怪しいだろ」


俺の考えは至って普通なはず、100人が100人同じことを言うだろう。


及川「んー、そーかなー。」




ここまで来て察した

及川は全部わかっている、
安楽岡が他の男らとデキていることも、距離が近いことも、及川のことを特別好きじゃないということも。



わかっている。
そう、わかった上で全部知らないフリをしているのだ。


それに気づいた時、見たことの無い及川を顔を見た気がして、寒気がした。




岩泉「まぁ、気をつけろよ。」



それから俺たちの間で安楽岡Aの話題が出てくることは無くなった。



そして俺も意図的に避けている。

また及川のあの表情を見てしまうのではないかと恐れて

42話 今夜→←40話 部屋着



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (304 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
689人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あお - こうゆう感じのヒロインちゃん好きです!w面白かったんで次の投稿待ってます! (2022年12月17日 21時) (レス) @page1 id: c241688681 (このIDを非表示/違反報告)
ななサマ - ドロドロ系新鮮で推せる。投稿待ってまーす!! (2022年10月10日 23時) (レス) @page20 id: 3d9458003a (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - やべー。ヒロインちゃんと名前似てるwwwww後から夢主ちゃんが好かれるタイプの小説大好きだわ (2022年10月9日 15時) (レス) @page2 id: 11775f8b13 (このIDを非表示/違反報告)
URAN - 及川さんが真前でキスしとるんやったら連写するわ。あと主様よこの小説面白すぎんか私大好きです!!これからも頑張ってください。 (2022年9月26日 4時) (レス) @page20 id: 38df0baeed (このIDを非表示/違反報告)
ニコリ - とっても面白くて、続きがたのしみです。 更新を楽しみに待ってます。 (2022年9月6日 22時) (レス) @page15 id: 84fc6c592a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ううさん x他2人 | 作成日時:2022年8月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。