第三十七話 ページ43
全員の傷や怪我が癒えた頃。鬼殺隊本部から任務の緊急の指令が届いた。
那田蜘蛛山。
次の任務の場はそこだ。
伊「何だ！見せろ！」
頭突きをしようとしてくる伊之助を躱しながら文に目を通した。
緊急の指令は初めてだ。…何かあったんだろうか？
ちなみにこの屋敷にいる間、炭治郎から様々な情報を提供して貰った。
鬼には絶大な力を有する鬼舞辻直属の『十二鬼月』なるものがあるらしい。
炭治郎はそのことを浅草に居た鬼でもあり、医者でもある珠世さんという方から教えてもらったらしい。
どうやら彼女は鬼を人間に戻す治療薬を確立しようとしているとのこと。
拙も二人は信用出来る。
なので、炭治郎は十二鬼月などの鬼舞辻の血が濃い鬼たちから血を採り、珠世さんに届けるという協力関係を結んでいる。
だが、炭治郎だけじゃ戦い、消える間際に採血するのは大変だ。それで拙は採血の協力がしたいと申し出た。
炭治郎は感謝した後、この屋敷に来た初日に手紙をしたため、珠世さんに烏を使いに出して届けてくれた。
そして今朝、烏が血を採る短刀を数本持って来てくれた。
珠世さんの文付きで、其処には研究の協力に感謝する有無が綴られていた。
使い方は炭治郎に教えて貰った。コレを作ったという愈史郎という人は凄い人だ。
炭「では行きます。お世話になりました！」
ひささんに礼をする。
ひ「では切り火を…」
ひささんは石を打ち付け、切り火をしてくれた。有り難い。
が、その切り火を威嚇だと勘違いした伊之助がひささんを殴ろうとしたが、寸での所で炭治郎が止め、拙と善逸が庇うように立ったのだった。
どうやら伊之助には一般常識を叩き込むところからが勝負らしい←
炭治郎に続くように駆け出した。目指すは那田蜘蛛山だ。
夜になった。
善「待ってくれ！！ちょっと待ってくれないか、
怖いんだ！！目的地が近づいてきてとても怖い！！」←
道に座り込んで叫ぶ善逸。気の毒なほどにガタガタと震えてしまっていた。
伊之助のお前気持ち悪い発言に善逸が噛み付く。
善逸と伊之助が言い争っていると、炭治郎が何かに気付いた。
視線の先にはボロボロになっている鬼殺隊士の姿が。
炭「隊服を着てる！！鬼殺隊員だ、何かあったんだ！」
炭治郎が駆け寄る。伊之助と拙が近付く。
炭「大丈夫か！！どうした！！」
あと少しで炭治郎が触れられる、という時だった。
キリキリ、という音が響き、男性が見えぬ力で引っ張られたのだ。
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文学少女(プロフ) - ありがとうございます！まだまだ至らない所があるかと思いますが、これからも宜しく御願いします！ (2019年6月9日 21時) (
レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
鮭本 - コメント失礼します。とても読みやすくて面白いです！無理しない程度に更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年6月9日 20時) (レス) id: 17f131f64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文学少女 | 作成日時：2019年6月4日 18時
