息抜き話 沙夜とメジロ丸 ページ22
最近、困ったことがある。
「これ、絶対泥遊びしてきた後だよね…」
目の前には、泥で着けられた小鳥の足跡。その先には現在進行形で足跡をこしらえているメジロ丸。
メジロ丸という名前は拙がつけた。
なんか見た瞬間からメジロ丸って感じがしたからだ←
メジロ丸、仕事はしっかりとこなすのだが、いかんせん遊びたい盛りのようで、様々な場所に行っては薄汚れて帰ってくる。
しかもメジロ丸は楽しくてしょうがないようで、家に戻って来ても興奮冷めやまぬといった具合で歩き回る。
そのため、気付けば家中足跡だらけといった感じだ。その度に鱗滝さんや炭治郎が足跡を拭いているのを見て頭が下がる思いである。
禰豆ちゃんは可愛がっているようで、遊びと仕事以外では禰豆ちゃんの近くで寝ていたり、髪飾りを弄って遊んでいたりする。
それにしても。
「メジロ丸、お前なんだか汚れて綺麗な色じゃなくなってきたね…」←
頭を撫でると、最初出会った時とは違い、ふわっとした感触ではなく、ゴワッとした感触を感じた。
拙はメジロ丸をそっと手に乗せると、小さめの桶に水を張り、石鹸を泡立てた。メジロ丸は興味津々で泡立つ様子を見ている。
「ほい、じゃあ洗うよメジロ丸」
水に入れ、指で優しくほぐすように洗う。
…お腹を洗っただけで水が殆ど黒くなったことは気の所為だと思いたい←
身体全てを洗い流し、手拭いで優しく拭いてやる。
「偶にはさっぱりしないとね!凄い、ふわふわ!ふわ…」
……。
もふっ
思わずメジロ丸の背中に顔を埋めてしまう。
「……!!……!!!」←
ゴロゴロと床を転がる。
あまりのふわふわの気持ちよさに変なスイッチが入る。
「も…もう一回いい…?メジロ丸…」←
聞くとメジロ丸は「ぴぃっ!」と誇らしげに胸を張って鳴いた。
もふ…っ
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」←
ゴロゴロ
「あ"〜〜〜ッ、可愛いィ〜〜〜〜ッ!尊い〜〜〜〜今日は特別に椿のお香焚いてあげる〜〜〜ッ!」←
ちなみに椿のお香は街に買い物に行った時に気まぐれで購入したものである。
「も、もう一回、もう一回もふってさせてくれたら拙は嬉しい!」
「ぴぃっ♪」
「あ"あ"〜〜〜可愛いいいいいいいいい!」←
尚も転がる拙。
炭「(な、何やってるんだ…沙夜…?)(汗)」←
禰「ふごふご」
それを見た炭治郎は、さり気なく引いていたのだった←
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文学少女(プロフ) - ありがとうございます!まだまだ至らない所があるかと思いますが、これからも宜しく御願いします! (2019年6月9日 21時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
鮭本 - コメント失礼します。とても読みやすくて面白いです!無理しない程度に更新頑張ってください!応援してます!! (2019年6月9日 20時) (レス) id: 17f131f64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文学少女 | 作成日時:2019年6月4日 18時