第1話 ページ2
どうして。
どうしてこんなことになったんだっけ?
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…!」
寒い。
霜が降りた道を裸足のまま、全力で走っているから足の裏が切れて痛い。
でも、そんなことはどうでも良いの。
「う……ひっく、うぅ…」
ぼろぼろ零れ落ちる涙を拭って険しい獣道を走り抜ける。
誰か、
誰か助けて。
着物に染み付いた真新しい血が、にかわみたいに張り付いて気持ち悪い。
嗚呼、そうだ。
世界はいつだって残酷なんだ。
体の左側に衝撃が走る。
最後にみたのは紅い、血のような双眸。
幸せが壊れる時にはいつも、血の匂いがするー…
その思考を最後に、私は激しく流れる川に叩き落とされた。
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文学少女(プロフ) - ありがとうございます!まだまだ至らない所があるかと思いますが、これからも宜しく御願いします! (2019年6月9日 21時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
鮭本 - コメント失礼します。とても読みやすくて面白いです!無理しない程度に更新頑張ってください!応援してます!! (2019年6月9日 20時) (レス) id: 17f131f64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文学少女 | 作成日時:2019年6月4日 18時