ひとりかくれんぼ 5 ページ24
あの後太宰くんは中原くんにぶっ飛ばされました←
今は朝食の時間。
普段は二人だけなのであまり作らないが今は食べ盛りの男子(中原くんと敦くん)が居る為多めに作った。
食べてくれるのは嬉しいけれど卵焼き争奪戦を繰り
広げるのは切実にやめて欲しい←
食べて居ると叔父さんの肩に紅い羽の鳥が止まる。
敦『わぁ……可愛いですね!飼っていらっしゃるんですか?』
叔『うーん、飼ってるっていうか式神だからねぇ、この子』
叔父さんは優しく笑うと鳥の口元に箸でつまんだ菜の花を近付ける。鳥は珍しい鳴き声を上げると菜の花をぱくんと食べた。
中『式神?陰陽師が使役する、あの?』
叔『うん、それ。もっとも、僕は召喚してないんだけどね』
太『と、云いますと?』
叔『この子、京都の竹林で見つけたから』←
叔父さんの言葉に中原くんと太宰くん、敦くんは唖然とする。
まぁ、確かに野生の神獣を手懐けられるのは日本でも叔父さんくらいだと思うし……←
敦『な、名前とかあるんですか?』
叔『?あるよぉ〜。でもちゃんとした名前は言えないんだ』
中『何でですか?』
叔『式神は本来、召喚したら名前を与えて僕(しもべ)とする。その名前は簡単に言いふらしちゃいけないんだ。どれが召喚者か判らなくなるからね』
鳥は敦くんの頭にちょこんと止まる。
叔父さんは其れを見た後、私に説明の続きを頼む。
『で、暴走したりして契りを無くしたりしなくてはならないので大変なんです。だから共通の神体名で呼ぶんです』
叔『ちなみにこの子はかの有名な“四神”の一体の現し身、『朱雀』だよ』
朱雀。中国に伝わる四神の一つ。紅い羽の炎を冠する鳥。京都の朱雀門の名前の由来はこの四神だ。
炎を冠する鳥なだけあって抱っこするとあったかい←
寒い日はよく抱き締めて寝たなぁ←
しばらくすると朱雀は奥の燭台の上に止まって寝てしまった。
叔父さんは襖を閉めると縁側に座る。私達も同じ様に座る。
叔『ところで太宰くん』
太『はい?』
叔『昨夜何を調べていたんだい?』
叔父さんの言葉に太宰くんが黙る。少し考える様な素振りをした後、口を開いた。
太『最近この近辺で起こっている事件について調べていました。知り合いに調査している人物がいまして』
協力していると太宰くんは話した。叔父さんはキリッとした顔になると聞いた。
叔『その事件、もっと詳しく教えてくれるかい?』
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大阪 - 更新ない…(泣) (2019年2月3日 14時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 更新きたー♪ (2018年7月25日 13時) (レス) id: a4c1fe7640 (このIDを非表示/違反報告)
かな - いいですね!それ! (2018年6月7日 21時) (レス) id: a4c1fe7640 (このIDを非表示/違反報告)
山吹桜 - 太宰さんでガシャドクロ、谷崎君でくねくね又はけてけてが見たいです。 (2018年6月3日 21時) (レス) id: 6d19b82d66 (このIDを非表示/違反報告)
文学少女(プロフ) - ありがとうございます!今は忙しくて更新出来ませんが落ち着いたら一気に書きます! (2018年5月18日 20時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文学少女 | 作成日時:2018年4月21日 16時