ひとりかくれんぼ 2 ページ20
敦『な、何です?その事件……』
中『どうせ犯人は手前ェだろ』←
太『酷くない⁈』
太宰くんは中原くんに突っ込むと一つ咳払いをし、落語家の如く話し出す。
太『最近この界隈でね、もう本当に残酷な事件が多発しているのだよ。被害者は皆、無慈悲にもーーーうん、八つ裂き以上の惨殺姿で見つかるのだそうだ』
敦『うぷ………』
敦くんが口を押さえて顔を青くする。私は彼の背中をさすり乍ら太宰くんの話に耳を傾ける。
中『ふん、悪趣味な野郎だな。…あ、八坂、今日もお邪魔しても良いか?』
『良いですよ』
私がそう答えると中原くんは満足気にニンマリ笑い、歩き出す。
太『ねぇ、その顔キモいよ中也。否、本当に、凄く、マジで』←
中『うっせぇな!体育の授業で女子ばっか見てる変態に言われたかねェよ‼』←
太『なんっ…⁈何で知ってんの中也‼』←
中『ハッ、女子から(隣のクラスの女子)から直々に苦情を賜ったんだよ‼』←
やるな女子。←
私は溜息を吐くと敦くんに話し掛ける。
『あの二人は放っておいて先に帰ろっか』
敦『えっ、良いんですか?』
『うん』←
そして結局二人は私達が校門の前に着いた時に追いついた。
歩くこと15分。目の前にお寺が見えてきた。
ちょっとした日本庭園の橋を渡り、玄関の引き戸を開ける。
敦『す、凄い……!八坂先輩、お嬢様だったんだ』
『あれ、何かその台詞…』←
中『デジャヴがあるぞ』←
そう言い乍らローファーを仕舞う。
叔『あ、お帰り〜。お菓子はあるよ』
と叔父さんが奥から顔を出して笑う。中原くんと敦くんは笑顔で挨拶をし、太宰くんは若干顔を青くして挨拶をする。←(前のお菓子事件の叔父さんの説教が尾を引いている)
ちなみに何故中原くんが来るかというと、勉強会をしたり、遊んだりしているからだ。
でも最近は主に霊感を発現させたため、如何なる時も対抗出来るように簡単な術式や咒、祓魔の知識を叔父さんに教えて貰っているのだ。
叔父さん曰く『筋が良い』らしい。
しかも体術は学校一の腕前だし、それで鍛えられた反射神経や直感、判断力も強い武器だ。
居間に行くと縁側に一人でに動く古い箒が居た。近くには似たような古いちり取りが浮いている。
可愛い←
中『可愛いな』←
太『可愛い』←
敦『な、なんで箒とちり取りが……ッ⁈』←
一人だけマトモなセリフの子が←
数分後、敦くんの脱いだ学ランを箒がゴミだと勘違いして掃いて仕舞ったのはまた別の話。
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大阪 - 更新ない…(泣) (2019年2月3日 14時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 更新きたー♪ (2018年7月25日 13時) (レス) id: a4c1fe7640 (このIDを非表示/違反報告)
かな - いいですね!それ! (2018年6月7日 21時) (レス) id: a4c1fe7640 (このIDを非表示/違反報告)
山吹桜 - 太宰さんでガシャドクロ、谷崎君でくねくね又はけてけてが見たいです。 (2018年6月3日 21時) (レス) id: 6d19b82d66 (このIDを非表示/違反報告)
文学少女(プロフ) - ありがとうございます!今は忙しくて更新出来ませんが落ち着いたら一気に書きます! (2018年5月18日 20時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文学少女 | 作成日時:2018年4月21日 16時