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八尺様 10 ページ12

奥座敷での話の後、俺は八坂に連れられて八坂の自室に来た。
八坂の自室は控えめなちりめん模様の布団が乗った和風デザインのベッドに昔の人が使って居た様な机
(硯と筆まで置いてあり、最早 書院造りじみて居た)
があった。ヒノキのタンスに布団と似た柄のちりめん模様の布がついたバスケットもある。(中には兎や犬などのぬいぐるみが入っていた)。

『御免なさい、ゲーム機とかも無くて』
『否、気にしなくて良いぞ。俺は普段ゲームしないし、外で身体動かしてっからよ』
そう答えると八坂はホッとした顔をする。

俺は近くにあった犬のぬいぐるみ(結構デカイ)を膝に乗せてお茶を飲む。

ちなみにさっきまで狂った様に茶菓子を食べ続けていた太宰は八坂の叔父さんに連行された(なんでも仏壇に供える為の菓子まで食ったらしい)←

叔父さんの話によると八尺様は夕方辺りから活動を本格的に始めて来るらしい。夕方になるまでまだ2時間くらいある。俺はその間八坂に勉強を教えて貰う事にした。何しろ八坂は入学当時から学年1位を走り続けている。(俺は一応学年3位)←

彼女のノートは沢山メモがあったり、付箋やラインマーカーで線が引かれていて力の差を感じた←









2時間後。
八坂に俺はみっちりと勉強を教えて貰った。
正直言ってもう数学は教えて貰いたく無い。←
教科書と宿題のノートをカバンに仕舞って居ると障子が開く。
叔父さんは顔を覗かせると俺を安心させる絵描を向けてくれる。

叔『中原くん、時間だ。藤ちゃん、太宰くんと咒(まじない)の施しをお願いするね』
『はい、じゃあ中原くん先に行ってますね』

俺が答えると八坂は頭を下げつつぱたぱたと廊下の向こうに消えて行った。俺と叔父さんは同じ様に廊下を歩き乍ら他愛も無い話をする。きっとこれも叔父さんなりの優しさなのだろう。

奥の部屋に着くと小部屋に着いた。叔父さんが開けると壁や窓一面に新聞紙が貼られ、お札を八坂が貼り付けて居る。太宰は近くで布団を敷いたり、仏像を運んだりしていた。少し離れた所にはトイレもある。

叔『じゃあ最終確認だ。相手は八尺様、怖いかも知れないけれど中原くんはこの部屋で一晩過ごして貰う。念の為藤ちゃんと一緒にね。トイレはあそこで。朝の7時半(諸説あります)までこの部屋から絶対に出ない事。叔父さんと太宰くんはこれから退室するけど藤ちゃん以外、誰も話し掛けないし、出て来いとかも言わない。時間が過ぎたら出て来てね』

そう言って叔父さんは太宰と退室した。

八尺様 11→←八尺様 9



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設定タグ:文スト , 学園文豪ストレイドッグス , ホラー   
作品ジャンル:アニメ
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大阪 - 更新ない…(泣) (2019年2月3日 14時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 更新きたー♪ (2018年7月25日 13時) (レス) id: a4c1fe7640 (このIDを非表示/違反報告)
かな - いいですね!それ! (2018年6月7日 21時) (レス) id: a4c1fe7640 (このIDを非表示/違反報告)
山吹桜 - 太宰さんでガシャドクロ、谷崎君でくねくね又はけてけてが見たいです。 (2018年6月3日 21時) (レス) id: 6d19b82d66 (このIDを非表示/違反報告)
文学少女(プロフ) - ありがとうございます!今は忙しくて更新出来ませんが落ち着いたら一気に書きます! (2018年5月18日 20時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:文学少女 | 作成日時:2018年4月21日 16時

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