運命視と黒傘【第五人格】 (ページ48)

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続きページ48

謝必安が訝しげな顔をした途端、微かに地響きのようなものが近付く。

謝「あ、あの、これは…ッ！？」

写「そろそろかな？いやぁ…これは後が怖いね」

そう呟いていると、地響きがどんどん近くなりー…

写「ああ、そうだ。謝必安、一つ教えておくが、集団が勢いよく走った場合ね、」

ドアが乱暴に開け放たれる。

写「止まれないのだよ」←

ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアン！！！！

破砕音と共に無咎、トゥナ、ナワーブ、ノートン、イライ、イソップが勢いよく雪崩のように壁にぶち当たった。

謝「なーー…！！？」

写「ふはっ！これは傑作だ！！ふふっ、真っ正面から…ははははははは！！」

唖然とする謝必安に腹を抱え、声を上げて大笑いするジョゼフ。

范「誰だ俺の背中に突っ込んで来たやつは！？」

「あいたたた…あ、チビ無常返してよ！」

傭「お前らその前に言うことあんだろうが！！？」

探「ちょっと、ナワーブ動かないで磁石が取れない」

占「もう離れて大丈夫だよぽっぽちゃん！！？」

納「ああっ、気をつけて下さい化粧道具が折れてしまう…！」

ぎゃあぎゃあと騒ぎ出すカオス集団。ジョゼフは更にツボったのか蹲って肩を震わせていた。

が、突如として絶対零度の殺気が漂った。

発した主は青筋を立て、黒い笑みを浮かべている謝必安と調香師のウィラである。

謝/調「「どういうつもりですか？/なのかしら？」」

顔を青くするカオス集団。ジョゼフはいつの間にかさっさと自室に引っ込んで行った。

☆ ☆ ☆

あの後。

無咎、トゥナ、ナワーブ、ノートン、イライ、イソップは廊下に正座させられていた。
首には「私は食堂の壁を壊しました」という反省文が書かれた札を掛けていた。

無「くそぅ、あの還暦じじい(←ジョゼフのこと)…」

「痛い痛い！足痺れてきたぁ！(泣)」

傭「俺完ッッッ全にとばっちりじゃねぇか…」

探「磁石に傷が無くて良かった(通常運転)」

占「いやコレは…結構クるね…痛い…」

納「(死にたい)」←

各々悲痛な叫びを上げるが、誰も助けには来ない。
ちなみに必安とウィラから「足崩したらプラス1時間」という半ば地獄の忠告をされている為、誰も崩そうとはしなかった。

平気なのは三名だけだが←

「いーーたーーいーーよーー！！」

占「がっ、頑張れトゥナちゃん…！あと10分だ、僕も頑張るから…！」

納「(誰か殺してくれ)」←

そして10分後。

全員「「「(白目)」」」←

全員が意識を飛ばしたのだった。