姦姦蛇蜾 2 ページ9
太「やったー!!ロイヤルストレートフラッシュッッ!!」←
中「だあああああ!!!何でババ抜きからポーカーに変わるんだクソ鯖!!!」←
風呂に入った後、俺と太宰はトランプ遊びに興じていた。
すると、同室の男子生徒が俺たちに声を掛けてきた。
男子生徒「おい、太宰、中原、八坂が呼んでるぜ。行ってやれよ」
中「おう、悪ィ。すぐ行くわ、布団は自分で引くからよ」
男子生徒「はいよ、布団は出しとくわ」
俺らはそう言ってスリッパをつっかけて廊下に出た。
すると、藤乃が半袖の体操着にズボンを履いて待っていた。
中「藤乃、どうした?」
「あの!国木田先生が呼んでて!とにかく、急いで来て下さい!」
藤乃は俺の手を引くと一目散に階段を駆け下りた。太宰も慌ててそれに続く。
一階のロビーに着くと、深刻そうな顔をした教師陣が集まっていた。
俺たちに気付いた国木田が憔悴しきった顔で駆け寄って来た。
国「中原、太宰!良かった、緊急事態だ!」
太「緊急事態、ってどういうこと?」
国「三人の男子生徒が森に行ったまま帰ってこないのだ!」
国木田が叫んだ途端、藤乃の顔が強張る。
中「森って…」
太「あの、曰く付きの…!?」
冷や汗が流れる。曰く付きの、というものだけではなく、純粋に夜の森は危険だ。
「私たちが探しに行きます!」
国「はぁ!?」
藤乃の衝撃発言にその場の教師全員が素っ頓狂な声を上げる。
俺は藤乃の肩を掴むと問うた。
中「まさか、俺たちを呼んだのって…」
「はい、仮にも探し人は不良の方ですので…私剣術なら出来ますけど、徒手空拳は出来ないので、得意な中原くんならと…」
中「マジか……」
「太宰くんを呼んだのは、曰く付きの話を知っていたのと、場所まで把握しているだろうと判断したからです。あの森で見る場所と言えば、その心霊スポットしかありませんから」
そう言うと藤乃は靴を履き、ガラス戸を開けて出て行く。俺も靴を履くと藤乃の後を追った。
太「じゃ、そう言うわけで、行って来るから国木田くーん」←
国「くんは止めろ!!というか戻って来い!危険だ!!」
国木田が怒鳴っていると、織田作が肩にポン、と手を置く。
織「落ち着け、俺が引率する。安心しろ、アイツらはああ見えてあっち系のプロフェッショナルだ。国木田は他の生徒に事情を説明しておいてくれ」
織田作もそう言うと靴を履き、太宰と共に不気味な風が吹く外へ出て行った。
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大阪 - リクエストで、学校七不思議か、てけてけお願いします! (2019年4月10日 16時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)
文学少女(プロフ) - はい。一応文スト、という世界線なので、名も少し変化するかと判断して感じを変えました。それとリクエストありがとうございます!調べた後、書かせていただきます! (2019年4月10日 0時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
秦弓月(プロフ) - 安倍晴明の漢字が違うのは検索避けですか? また、リクエストで「22時48分の足音」と「のどがみさま」をお願いします。 (2019年4月9日 23時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - 続編だ!応援してます!この作品大好きです! (2019年2月17日 19時) (レス) id: aea70470cb (このIDを非表示/違反報告)
新羅 - 続編おめでとうございます!楽しんで読ませてもらっています! (2019年2月16日 11時) (レス) id: 86749cca2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文学少女 | 作成日時:2019年2月3日 15時