第七話 ページ8
ジ『ッ⁉唸り声⁉』
ジョセフが慌てて唸り声した方を見ると其処にはハスターの触手に犬歯を剥き出しにして噛み付いているグロリアの姿があった。
ジ『え、噛み付…えっ』←
ハスター以外『『『あの触手に!!??』』』←
ハ『な、何をする小娘⁉ええい離れぬか…!あっ、結構痛い』←
『グルゥゥゥゥゥガァァァァァ!!!!!!』
ハスターが慌てて(因みに涙目)でグロリアが噛み付いた触手をぶんぶん振り回すが、彼女は離れようとしない。寧ろ喰い千切らんばかりの力の入れようである←
そして、
ブチィッ←
ジ『エッ』←
黒白『『うわぁ…』』←
リ『ヒュッ(息が物凄い速さで器官を通る音)』←
美『なかなかやる子やわぁ』←
レ/べ/道『『『(帰りたい)』』』←
ハ『(死ーん)』←
皆が各々の感想を述べている間、グロリアは咥えていた戦利品(ハスターの触手)をふっ、と暖炉に吐き捨てた。
ジ『グロリア、貴方一体…』
『ふゥゥ…グルルル…』
ジョセフが不思議に思い、グロリアをよく観察してみるとその姿に目を疑った。
ジ『は…?』
グロリアの右腕が、獣の鉤爪に変化している。
毛並みは良く、銀色に輝いており、爪は水晶の如く光沢があった。
頭からは銀色の耳、腰辺りからは尻尾がひょっこり現れている。
ジ『あれは…狼?』
狼ならば納得がいく。先程の犬歯や唸り声はまさに狼のそれだった。
ジョセフの足元には包帯が落ちていた。
ジ『もしかして…グロリアはこの包帯であの鉤爪を封印していた…?』
ジョセフは意を決して包帯をグロリアの右腕に巻いた。
その途端、グロリアの耳や尻尾、鉤爪が瞬く間に消えていく。矢張りジョセフの読みは当たっていた様だ。
ジ『グロリア、大丈夫ですか?』
落ち着いたところを見計らって声を掛ける。グロリアはジョセフを弱々しい目で見上げると『きゅーん…』という小さい声を出した。
そして糸が切れた様に腕の中でカクンッと気を失ってしまった。
皆の間に沈黙が流れる。
美『ふふっ、厄介な、それでいて可愛い子やわぁ。ホンマに』
美智子はそう言って『先に夕食済ましてくるさかい、グロリアについとっておくれやす』と部屋を出ていく。
レオ、ベイン、ジョーカー、リッパーも連れ立つように微笑んで出ていく。
最後に黒白無常が気絶しているハスターを回収しながら『後で夕食を届ける』と去って行った。
ジ『はぁ…全く、困ったレディだ』
ジョセフはグロリアを横抱きすると部屋に向かって歩き出した。
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サクラ@wrwrd! syp.sha 推し【腐】 - 違う。好き (2018年12月29日 21時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd! syp.sha 推し【腐】 - うーん。美智子さん空き。 (2018年12月29日 21時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
(・ω・)(プロフ) - 美智子さん…毎回心眼で煽ってごめんね…まあやるけど。 (2018年11月5日 20時) (レス) id: 4c576c1553 (このIDを非表示/違反報告)
文学少女(プロフ) - 刹那生滅は私がプレイするあたり若干のトラウマになっているので(笑)荘園領主もやられたらたまんないだろうなと思っていますww(ランキング戦の美智子さんは強い←) (2018年10月12日 13時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
月詠 - 刹那消滅はあかん笑 (2018年10月12日 1時) (レス) id: d3c9cd33fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文学少女 | 作成日時:2018年9月29日 23時