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第十二話 ページ13

リ『ね、ねぇグロリア?』

『何ですか?(もぐもぐ)』

リ『そ、その食事の量は何……?(震)』←

今は夕食時。
リッパーは震える手でグロリアの前に置かれた食事を指差す。
グロリアはきょとんとした顔をする。


多い。


凡そグロリア位の少女が食べるにしても多過ぎるのだ。
あの細い身体に吸収される食事を見て男性陣はサァッと顔を青くする。しかも彼女の食べる手が止まらない。

『出されたものはちゃんと食べなきゃ』

美『ええこと言うわぁ、グロリア一杯食べてええよ。黒無常さんとリッパーさんとジョーカー、あとジョセフさんのも食べてええんよ♡』←

黒『おい女……(低音ボイス)』

リ『えっ、辞めて下さい⁉』

道『俺、今日ゲームで腹減ってんですけど…』←

ジ『…勝手なことは止して頂きたい、美智子嬢』

男性陣が反論するも、振り向いた美智子の般若面で皆黙る。
しかも仮面の下から『コォォォォ…』という音まで聞こえる←

『大丈夫ですよ黒無常さん、リッパーさん、ジョーカーさん、自分の分はお代わりしますので!』←

グロリア、美智子以外『『『(違う、そうじゃない)』』』←

☆ ☆ ☆

『ふー、食べた食べたぁ』

一人暗い廊下を歩く。コツコツと革靴(ローファー)を鳴らしながら歩いていると、ちょっとしたホールに出た。
そこにはマリア像が設置されていた。

『聖母マリア…君って嘘吐きだよね、皆が救われる、平等。頭おかしいよ、だってボクは愛されなかったんだから…』

グロリアは光の無い目で吐き捨てると再び歩き出した。

すると廊下の奥から光が漏れ出ているのに気付いた。

『あの部屋って…確かジョセフさんの』

気になって部屋に近付く。中を覗くと奥の部屋でジョセフが机に突っ伏して眠っていた。

ジョセフにブランケットをかけ、部屋を見渡す。其処には有と凡ゆる場所に写真が貼ってあった。

『凄い…あ、これ本で見たことある!確か…エッフェル塔?だったかな』

様々な写真を見る。それだけでグロリアは旅行し、世界を見た様な気がした。自然と顔がにやける。

『?奥にも部屋がある…あ、真っ暗』

グロリアは次の部屋に入って見た。火のついた燭台を持って入るとジョセフがゲーム中に使う様なタイプの写真機が置いてあった。
レンズは磨かれ、暗闇でも薄く輝いていた。

更に奥に行くと、アトリエが有った。
沢山の人物写真が飾られている。
その写真の人物は皆グロリアを見つめている様に感じた。

『不思議な写真……』


続きます→

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サクラ@wrwrd! syp.sha 推し【腐】 - 違う。好き (2018年12月29日 21時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
サクラ@wrwrd! syp.sha 推し【腐】 - うーん。美智子さん空き。 (2018年12月29日 21時) (レス) id: 089aae62ec (このIDを非表示/違反報告)
(・ω・)(プロフ) - 美智子さん…毎回心眼で煽ってごめんね…まあやるけど。 (2018年11月5日 20時) (レス) id: 4c576c1553 (このIDを非表示/違反報告)
文学少女(プロフ) - 刹那生滅は私がプレイするあたり若干のトラウマになっているので(笑)荘園領主もやられたらたまんないだろうなと思っていますww(ランキング戦の美智子さんは強い←) (2018年10月12日 13時) (レス) id: 2d20336b29 (このIDを非表示/違反報告)
月詠 - 刹那消滅はあかん笑 (2018年10月12日 1時) (レス) id: d3c9cd33fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:文学少女 | 作成日時:2018年9月29日 23時

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