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第十五話 ページ16

「まぁ!Aちゃん!久しぶりね〜!会いたかったわ!大きくなって、大人になったわねぇ」

「おぉ〜!Aちゃんか?!久しぶりだな〜大きくなって〜」

「…お、お久しぶりです。よっちゃんママ、パパ」








Aは潔家の食卓に座っていた
席は世一の隣、彼女の昔からの定位置だった


「四人で食べられるなんて久しぶりね〜」

「本当にな、まさかみんな揃うとは」

いただきます、と挨拶をして食事に手をつける
久しぶりのよっちゃんママの料理だ



「あ、そういえばまだ直接言えてなかったわ!結婚おめでとう。Aちゃん」

「あ、ありがとうございます」

「式はドイツで挙げたんだよな?行けなくて残念だったなぁ」

「そうよ、お父さんったら、Aちゃんとバージンロード一緒に歩きたかったって、ずっと言ってたんだから」

「えぇ!?そうなの?ごめんよっちゃんパパ…」

「いいんだいいんだ!結局、誰と歩いたんだ?」


「えーっと、…ノエル・ノア選手」

ノエル・ノアと聞いてよっちゃんママはポン!と手を鳴らす

「もしかしてよっちゃんが小さい頃から大好きだったって言ってたあの選手のこと?」

「凄いじゃないか!そんな凄い人と歩いてもらえたのか!」

「じゃあよっちゃんも、ノエル・ノア選手と会えたのね!よかったわね〜」

「いやブルーロックで会ったことあったし…」

ご飯を口に含みながら不満げに答える世一

「それにしても、びっくりしたわ〜あんなハンサムとAちゃんが結婚だなんて」

よっちゃんパパママにミヒャの写真は何枚か見せたことはある。勿論ツーショットも。

「はは…」

「てっきりAちゃんはよっちゃんと結婚するのかと思ってたもの」

「ブフッ!!」

その言葉に世一が口に入れていたご飯を吐き出す

「ゴホッゴホッ!」

「あらあらよっちゃん、大丈夫?」

よっちゃんママが心配そうにお茶を差し出す
世一はそれを受け取ってお茶を喉に流し込んだ

「母さん、既婚者に向かってそんなこと…」

「いいじゃない♫だってもう昔のことだし」

「たしかに世一昔は「大人になったらサッカー選手になって、W杯優勝して、Aちゃんと結婚するんだ」ってよく言ってたもんなぁ」

「そうそうそれで…」

「ストップ!!父さんも母さんも!昔のこと掘り返すなよ!頼むから!!」

世一は真っ赤になりながら机をバン、と叩く

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沙羅(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新待ってます! (4月7日 0時) (レス) @page21 id: e669b9fbcc (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 神かよ!!!!!!! (8月24日 9時) (レス) @page15 id: 097fc38870 (このIDを非表示/違反報告)
YUY - うわ最高 この作品のみひゃ最高すぎてまじ神(語彙力皆無)更新待ってます!頑張ってください!! (2023年2月19日 11時) (レス) @page12 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
- カイザー優しい♥️ 最高ですか? (2023年2月14日 17時) (レス) @page9 id: 1f3484379a (このIDを非表示/違反報告)
- ヤバいヤバい続きが気になるーーーーーー (2023年2月5日 22時) (レス) @page6 id: 1f3484379a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかお2号 | 作成日時:2023年2月5日 2時

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